RX621ボード

秋月に寄ったらルネサスRX621のボードが安かったんで深く考えずに買ってしまいました。

ハンダブリッジをリワークした訳アリ品ということで1000円でした。マイコン単体より安いです。

開発セットではないので基板1枚だけでソフトウェアなどは一切ないですが、Universal Monitorの移植をしたいだけなので問題ありません。

ラベルでよく見えないのでパッケージから取り出してみました。RX621マイコンと必要最小限のパーツを搭載したという感じですね。

RX系のマイコンはこれまで使ったことはおろか、使おうと思ったこともなかったので資料を全くといっていいほど持っていません。まずは秋月電子通商とルネサスのページから関係する資料をダウンロードします。現役のデバイスなので探し回らなくても公式から入手できます。

ざっと気になるところを確認したところ、いくつか厄介な点が見つかりました。

1. CPUアーキテクチャ
   RXv1命令セットというルネサス独自のアーキテクチャで、いつものアセンブラASは対応していません。いざとなればコードジェネレータを書けばいいのですが、前回IM6100のを作者に送った時に「しばらくはコードジェネレータ書きません」って宣言しちゃったんですよね。
2. 外部ROM起動不可
   外部ROMからの起動ができません。起動モードはいくつかあるようなのでH8やSuperHのようにできるかと思っていたのですが、外部バスは起動後にI/Oレジスタを書き換えないと使えないようです。CPUコアは最大100MHz動作なので外部ROMは現実的ではないという判断なのかな。調歩同期シリアルあるいはUSBで書き込め、書き換え回数も1000回以上保証なので致命的な問題ではありません。
3. 5Vトレラントは一部ピンのみ
   外部バスのデータバスが5VトレラントではないのでEMILY Boardの接続がちょっと面倒だなと思いましたが、前述のように内蔵フラッシュROM（512kB）に書き込まざるを得ないのと内蔵RAMも96kBと有り余るほどあるのでそもそも必要なさそうです。

すぐに動かしてみたいところではありますが、今いくつかやりかけているものもあるのでしばらく着手できないかな。

それでも載っている部品だけは見ておくことにします。

メインのRX621プロセッサはR5F56218DFP、100ピンQFP版なのでSDRAMコントローラはありません。メモリ容量は上述の通り、RX621グループの中では最大です。

「45 330」とあるのはNJM2845DL1-33、USBのVBUS 5Vから3.3Vを作っているレギュレータです。

水晶は2つ載っています。上の12MHzがシステム系で、内蔵PLLで×8すれば96MHzになります。下はRTC用、32.769KHzは32.768kHzの誤記ですね。それにしてももう少し近くに配置できなかったのかな。