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テスタの抵抗測定時の電圧


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導通チェッカはPN接合がオンしない低電圧で測るのがウリですが、普通のテスタだとどうなるのか試してみました。

事の発端はダイオードの順方向電圧を測ろうとしたときのことです。テストリードのどちらがプラスなのか念のため電圧を測ってみました。

昔のアナログテスタではCOM(黒)側がプラスなのが一般的で、ディジタルではCOM側がマイナスなのが普通です。

ついでに抵抗測定モードも見たのですが、300mV程しかかかっていません。これなら普通のテスタでもいけるのではないでしょうか。

ということで手元にあった2つのテスタと導通チェッカの電圧をチェックしてみました。各レンジで100Ω, 1kΩ, 10kΩ, 100kΩおよび開放時の電圧を測っています。

テスタ レンジ 抵抗値 備考
100Ω 1kΩ 10kΩ 100kΩ
M-3860D Auto 63.9mV 51.7mV 96.6mV 99.5mV 2.41V 電圧はM-830Bで測定
Buzz 63.9mV 514mV 1.72V 2.28V 2.41V
200.0Ω 63.9mV 514mV 1.72V 2.28V 2.41V
2.000kΩ 5.3mV 51.6mV 372mV 976mV 1187mV
20.00kΩ 1.1mV 10.5mV 96.6mV 538mV 1089mV
200.0kΩ 1.2mV 11.6mV 99.5mV 602mV
2.000MΩ 1.2mV 10.9mV 110mV
M-830B 200Ω 151.4mV 1.014V 2.329V 2.677V 2.722V 電圧はM-3860Dで測定
2000Ω 8.4mV 67.3mV 220.9mV 286.4mV 296.2mV
20kΩ 2.3mV 22.0mV 131.7mV 263.2mV 295.9mV
200kΩ 2.8mV 26.1mV 145.3mV 293.3mV
2000kΩ 2.9mV 26.4mV 269.0mV
アクト電子 導通チェッカ 9.9mV 85.8mV 344.1mV 469.0mV 487.0mV 電圧はM-3860Dで測定

M-3860Dは定電流を流しておいて電圧を測っているようですね。導通チェック用にブザーをオンすると200.0Ω(400.0Ωかも)レンジに固定されます。順方向電圧の600mV程度なら1kΩ以上に相当しますから導通判定はされないでしょうが、約2.4Vがかかることがあるのはちょっと嫌です。

M-830Bなら200Ωレンジ以外なら電圧は問題ありませんが、いかんせんブザー機能がないので使いづらいです。非常時には使えるかも。

今回は抵抗器を接続した時の電圧しか見ていませんが、ダイオードや導通判定の閾値も見てみたいですね。


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