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SCN2650A


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SCN2651で触れたSCN2650Aが到着しました。

2650AN
1981年製の2650AN、残念ながら中古品です。

Signeticsの8ビットマイクロプロセッサです。特徴的な点をいくつか挙げてみましょう。

  • アドレス空間は32kB
  • NMOS構造ですがスタティック動作でクロックの下限無し
  • 80系のようにメモリ空間と独立したI/O空間
  • 8レベルのリターンスタックを内蔵
  • 条件付のサブルーチン呼び出しやリターンあり

実際に動かしてみなければなんとも言えませんが、意外に扱いやすいかもという印象ですね。

これ"MOS Microprocessor Data Manual 1982"ではなぜか"Section 5. Video Games"のところに分類されています。そういえばeBayで探したときもゲームがどうのと書かれていたような。何か有名なものに使われたのかな?

ところでこの時期にSigneticsの命名規則が変わっているみたいです。前回のSCN2651に対してこれにはプレフィックスが付いていません。最初に参照した"MOS Microprocessor Data Manual 1982"ではプレフィックスは「SC」です。

あれっと思ってよく読むと"MOS Microprocessor Data Manual 1982"の最初に「Part Number Conversion Notice」があって、2650ANがSC2650ACSN40に変わったとあります。SCがマイクロプロセッサ部門、2650が機能、Aが変更、Cが動作温度範囲、Sが速度区分、Nがパッケージ、40がピン数をそれぞれ表すそうです。

ところが翌年の"MOS Microprocessor Data Manual 1983"では再度変更されてSCN2650ACSN40になります。SCと2650の間に「N」が追加されました。NはNMOSを表します。

裏側
裏側にも型番の表記がありました。中古だけあってかなり汚いですね。写真では削れているようにも見えますが、スジ状に汚れがついているだけのようです。

これ、いつものようにEMILY Board使ったら簡単に動かせそうです。おそらくオシレータと74LS139あたりを付けるだけでいけるんじゃないかな。

参考文献・関連図書: 
"Signetics 2650 Microprocessor", Signetics.
"MOS Microprocessor Data Manual 1982", Signetics.
"MOS Microprocessor Data Manual 1983", Signetics.
関連項目: 

Comments

うわっ、なんでエスパーなんだ?
ちょうど次のネタを調べてるところを図星しちゃったのか......

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