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TI SN76477


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これ学生の頃に動かしたことあるのですが、誰かに貸したままなのか、間違って捨ててしまったのか、ボードごと紛失していました。
先日安く見かけたのでまた買ってみました。


Texas InstrumentsのSN76477N、Complex Sound Generator(CSG)と呼ばれる効果音発生用のICです。

TIロゴが印刷ではなく刻印されていますね。

ピンの根元のところが小さく感じられるのはピン間隔が1.78mmのシュリンクDIPだからなのですが、データシートを確認していて変なことに気づきました。

手元のデータシートはJULY 1978のものですが、そこには2種類のパッケージが記載されています。

  • N package (ピン間隔 2.54mm・幅 600mil)
  • NF package (ピン間隔 1.78mm・幅 400mil)

型番末尾は「N」なのに寸法は「NF」相当なんですよね。途中で変更したのでしょうが、混乱生じなかったのかな。

ちなみに過去に作ったときも1.78mmで特殊な基板使った記憶はあるのですが型番の末尾はどっちだったかなぁ。


裏側には「JAPAN」とあり日本製でした。

さて効果音発生用というとPSGと仲間たちに書いたGI AY-3-8910 PSGやTI SN76489 DCSGあたりが有名でしたが、これはまったく別種のものです。

PSGやDCSGがマイコンで制御するのが前提なのに対して、これはアナログシンセサイザをそのままIC化したようなものです。内部には発振器・ノイズ発生器・エンベロープ発生器・ミキサーなどのブロックがあり、パラメータはレジスタではなく外部に接続するRやCでアナログ的に設定します。

たとえ同時に発音することが無くても複数種類の音を兼用させるのは大変だったでしょうね。アナログスイッチでC,Rを切り替えれば可能ですが、あちこち切り替えるくらいならSN76477をそれぞれ載せたくなりそうです。

参考文献・関連図書: 
SN76477データシート, Texas Instruments.
関連項目: 

Comments

懐かしい…
スペースインベーダーとか70年代の基板によく使われていましたね

インベーダではSN76477はUFOの音だけの為に使われています。複数の音を切り替えるのが難しいのですよねきっと。

なるほど、このCSGはUFO音専用なんですね。
切り替えは難しい(面倒くさい)だけでなく、同時に発音できない問題もあります。想像ですが各音の発生回路を作ったときにCSGが必要なほど複雑な音がUFOだけだったのではないかと。他はもっと安いICでできているのでしょう。

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