2016-08-04 02:40 — asano
昔のサウンドICたちです。
初期のパソコンに使用されたものとして、このGIのAY-3-8910 (Programmable Sound Generator)が最も有名でしょう。NECのPC-6001やMSXに搭載されました。
矩形波3音とホワイトノイズが使えます。CPUバスが独特で、バスに繋ぐのをあきらめてPIOの先に接続している製作例をよく見かけたものです。
8ビットのI/Oポートを2つ持っているために40ピンパッケージです。他にI/Oポートを1つに減らし28ピンにしたAY-3-8912、I/Oポートなしで24ピンのAY-3-8913というバリエーションもあります。
国産パソコンに採用例の多いヤマハのYM2203、上のPSGにFM音源3音を追加したものです。PSG互換部分はアナログ出力なのに対し、FM音源部の出力はディジタルなので外部にD/AコンバータYM3014が必要と、別個のモノをただ一つのパッケージに収めたという印象が強いデバイスでした。CPUバスが一般的な80系になっていたのはありがたいです。
AY-3-8910のI/Oポートまでそっくり搭載しているため40ピンパッケージになっています。完全上位互換にすることでパソコンの後継機での置き換えを狙ったのでしょう。
以前紹介したPC-8001mk2拡張ボードに使用しました(写真はそれです)。
最後はTIのSN76489AN (Digital Complex Sound Generator)です。これも矩形波3音とノイズという構成でPSGと似た仕様ですが、互換性はまったくありません。PSG, OPNがやたら多ピンなのに対し、こちらはわずか16ピンに収まっています。
これは最低限8ビットのデータと書き込みパルスのみで制御できるので、プリンタポートに接続するボードを作ったことがあります。
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