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uPD78CG14ボード(その1)


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先日のuPD78CG14E、QUIPなのでユニバーサル基板では扱いづらい上にμPD7800ともピン配置が大きく異なるのでuPD7800Gボードを流用するわけにもいかず...

別な基板発注するついでに専用基板起こしてみました。


写真はとりあえず動作したところです。

I/Oピンを引き出すためのコネクタと外部RAMが未実装ですが、Universal Monitorは動きます。RAMが内蔵の256バイトしかないので大したことはできませんが。

このボードは以下のようなコンセプトで作っています。

  1. 手っ取り早くμPD78CG14Eを動かす
  2. Universal Monitorが動作する
  3. ROMはピギーバックを利用
  4. RAMを増設可能
  5. RAM増設時にバスとして使うポートD,F以外のポートはコネクタに

これを元に回路を引きました。

基本的にuPD78C10ボードを踏襲していますが、いくつか変更している点もあります。

シリアルのボーレートを他のボードと同じ9600bpsにしたかったので、クロック源を任意の周波数に設定できるSG-8002DCに変更しました。

リセットもEMILY Boardの支援がないので古典的なリセット回路を追加しています。


基板ができてきたので部品を実装したところ。I/Oピンのコネクタは未実装です。

μPD78CG14EのパッケージはμPD7800Gのように横に出た足を曲げているのとは異なり底から出ているのでZIFソケットでなくても足の変形を心配しなくて良さそうです。ということで丸ピンタイプのソケットを使用しました。

ここで最終確認をしていたところ、問題が2つ見つかってしまいました。

一つはクロック、外部発振器から供給する場合はX1に供給するのですが、データシートの推奨回路ではその反転をX2にも入れるとなっています。これをすっかり忘れていました。

そういえばuPD78C10ボードではこれが面倒でセラミック振動子を使ったのでした。

まぁ内蔵発振回路のために反転アンプは入っているはずで、入れなくても動きそうな気はします。

もう一つはMODE0/MODE1です。外部メモリバスの設定ピンなのですが、動き始めると出力ピンになるというのを忘れてジャンパでVCC, GNDに直結するようにしてしまっていました。これはこのままではさすがにマズいので、ジャンパをあきらめて10kΩを裏側にハンダ付けして設定することにします。

上の回路図はこの2点未修正ですのでご注意ください。


X2はオープンのまま、MODE0/MODE1をプルアップして火を入れてみましたがウンともスンともいいません。

X2には少し鈍っていますがクロックが出ています。

ついでROMのCEを見ると"H"のままでROMにアクセスしていないようです。MODE0/MODE1は前回同様にしているのでもしかすると内蔵ROM禁止モードになっているのかもしれません。

データシートを再確認すると思った通り、内蔵ROMを有効にするにはMODE0/MODE1 = L,Hにしなくてはならないようです。MODE0をプルダウンに変更します。

このMODE0/MODE1についてはデータシートによっては記載がないんですよね。

これで無事にUniversal Monitorが起動しました。

次は外部RAMですが、内蔵ROM有効で起動するとポートD,FがGPIOになってるはずなので設定変えないとアクセスできないのではないかな。

次回はRAM増設編の予定です。

参考文献・関連図書: 
μPD78C1x/C1xA/CG14/CP14データシート, NEC Electronics.
μPD78C10A, 78C11A, 78C12Aデータシート, NEC.

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