2023-06-18 18:07 — asano
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16C450, Am2901に続く3つ目、まとめて「ついで買い」できるものを探していたところこれが目にとまりました。
STMicroelectronicsのTS68483A、この型番どことなくHD63484 ACRTCに似ていると思いませんか。
それで気になってデータシート探してみたところ、Advanced Graphic and Alphanumeric Controllerというものでした。M68000系のような型番ですが探しても「TS」以外のプレフィックスのものは見当たらないのでSTM(かその前身企業)がオリジナルのようです。
機能的にはACRTCによく似ていますが、上記メーカから考えてEF9367の末裔ではないかと思われます。
外部信号は電源を除くとプロセッサI/F, メモリI/F, ビデオI/Fに分けられます。
プロセッサI/Fはアドレス8ビット, データ16ビットのM68000っぽいバスになっていますがDTACKはありません。またアドレスラッチを内蔵しているのでマルチプレクスバスにも容易に接続できそうです。
メモリI/Fはマルチプレクスバスですが、RD, WRといった信号は出ていません。代わりにCommand Read, Command Wrte, Display, Refreshとサイクルの種類を示す信号が出力されるので、これを元にメモリアクセスの信号を生成しなくてはなりません。ここが少々面倒に感じます。
ビデオI/Fは内蔵シフトレジスタの出力が4ビットと同期信号が出力されますので16色以下なら簡単そうです。超える場合は外部にシフトレジスタを用意しなくてはなりません。外部同期も可能なようです。
ソフトウェア的にはACRTCほどとはいきませんが、線分や円弧などの描画は可能です。
さてデータシートは見つかったのですが、その中に詳細は”TS68483 User's Manual”を参照とあり、残念ながらこちらはまだ見つかっていません。データシートのみで動かせるでしょうか? 一応ピンの意味・レジスタのビット割り当て・コマンドのコードなど書かれているので不明点を実機で確認しながら進めれば何とかなるかな?
試すならまずはプロセッサI/Fを何とかして(68000系と8086系の参考回路は記載されているので容易と思う)同期信号が出るのを確認するところから始めるのが良さそうですね。
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