2017-06-07 23:47 — asano
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手放した憶えは無いのにずっと発見できないでいたHC-88、やっと見つけました。
箱の中で発見したときもこのカバーが付いた状態でした。
EPSON純正のこのカバー、手前側の左右に隙間があるのが気になりますね。「EPSON」の文字もなぜか逆さになっています。
こげ茶色のカバーを外すとこんな感じになります。
手前の色の濃い部分はキーボードカバーです。ここでも「EPSON」の文字は逆さです。
左側手前のところクリーム色がちょっと出ています。
手前のちょっと出ていた部分はこのように引き出して手持ちハンドルになるのです。文字が逆さだったのも手に提げたときに読める向きにしてあるのだと思います。最初のカバーの隙間もこのハンドルを通すためですね。
このハンドル、持つとヒンヤリするので金属性のようです。強度を考えるとやはり樹脂製では無理があるのでしょう。
キーボードの配列ですがかなり独特なものになっていますね。
- 英数字についてはJIS配列に近いものとなっています。
- かなはあまり見たことの無い配列になっています。これは「タッチ16」と呼ばれるもので子音と母音に分けて入力するものです。ローマ字入力に近いですが、英字配列の流用ではなく日本語用に配置しているのです。濁音などはどうやって入力するんだったかな?
- カーソルキーが逆T配列になっているのは良いのですが、変な位置にありますね。
- ワープロ用の機能がキー前面に表示されています。ROMにワープロソフトを搭載しているためでしょうか。
キーボード右奥のUNLOCKスイッチ(電気的なスイッチではありません)でロックを解除するとLCD部分が開きます。
下にはマイクロカセットのデッキが入っています。このテープはディスクのように扱えるようになっていてCP/M上のドライブとして見えます。「マイクロカセットテープを取り出す前にREMOVEしてください。」とあるのは管理情報をテープに書き戻す処理を忘れないようにということですね。
デッキの右側はスピーカです。
LCD画面は80桁×8行表示だったと思うのですが、ドット数はいくつだったのか記憶にありません。480×64くらいかな。
マニュアルがあったので確認したところ480×64ドットであっていました。ということは1文字は6×8です。この時代、デスクトップでは8×8が多かったですが、ハンドヘルドでは6×8も多くPC-8201やTandy 200もそうだったと思います。
日本語表示モードにするとお話にならないくらい表示文字数が減ってしまうのと、フォントが独特だったのを憶えています。漢字の中の「目」のような部分が「口」の中に横線2本ではなくクランク状の線になっていたり...
下の「VIEW ANGLE」と書かれたスライダーは見る角度によって調整するもの、要はコントラストの調整です。
上半分は日本語ユニット、これが付いていないものはHC-80と呼ばれました。
ラベルによると型番はHC-88Tとなっています。「T」はタッチ16かな。他にJISキーボードモデルも発売されていました。
とりあえず今日はここまで、次回は外部コネクタを予定しています。
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