2016-08-28 15:47 — asano
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NECのハンドヘルドコンピュータPC-8201がでてきました。
私が中学生になった(1983年)頃の機種です。近所に住んでいた知人(小学校の同級生)が購入していたので何度か触らせてもらったのですが、PC-8201というネーミングとは裏腹にPC-8001/PC-8801シリーズとの互換性はほとんどありませんでした。BASICレベルで何とか、ちょっとでもグラフィック使っていたらアウトと言うレベルです。
BASIC以外に簡易ワープロ(もちろん英文のみ)とターミナルソフトをROMに内蔵していました。日本語の不要な人なら結構便利に使えたのかもしれませんが、後のHP-100LXみたいにドライバ導入で日本語対応できるわけでもなく、ありがたみを感じた人は少なかったのではないでしょうか。
RAMの一部をファイルとして使う機能もありました。上の簡易ワープロの文書もこれに保存されましたし、BASICからも使えたように思います。カセットテープに記録するのが普通だった頃なので、ファイル名ですぐに取り出せるというのは快適です。
ちなみに写真の個体はその知人から譲り受けたのではなく、どこかでジャンクとして入手したものです。
ディスプレイは確か240×64で、文字表示にすると40×8文字になります。
キーボードでは右上のカーソルキーが独特ですね。キーのサイズを小さくすること無く収めるために「PAST/INS」「DEL/BS」「ロ」が上下にはみ出してしまっていますが、まぁこのくらいはしょうがないでしょう。
「GRPH」キーはPC-8001シリーズ等では罫線文字や♥♠♦♣年月日時分秒円など面白いキャラクタが入力できたのですが、PC-8201ではほんの数種しか入力できないようです。あまり使い道が無いですね。
あと「CAPS」「カナ」はメカニカルロックです。
これは裏面、左上は電池パック、下の大きなカバーはメモリ増設のためのものです。
ラベルに書かれている定格DC 6V 600mWというのは驚くべき少なさです。
左側面には拡張スロットがあります。
純正でROMカセット、RAMカセット、CRTインターフェイスなどが用意されていたようです。サードパーティからも計測用のものが発売されていました。
リアには各種コネクタが集まっています。
左端がACアダプタ接続用のDCジャック、8.5V 100mAとやはり電流が極端に少ないですね。
隣の「PROTECT」はよくわかりません。バッテリバックアップしているRAMの書込み禁止でしょうか?
次はリセットボタン、これはいいですね。
「FD」はフロッピーディスクドライブだと思うのですが、コネクタは8P8Cのモジュラーコネクタです。シリアル通信でもしているんでしょうか。
「SIO」もシリアル通信だと思いますが、RS-232と思われるコネクタは他にあります。
次の「BCR」はバーコードリーダー、確か純正のものが用意されていました。
プリンターはこの時代のNECだとアンフェノール14ピンが普通なのですが、リボンケーブル用のコネクタが使われています。下はRS-232だと思われますが、何も書かれていません。もしかして「SIO」がRS-232で、これは何か他のものなのでしょうか?
右端は「CMT」、カセットインターフェイスです。
右側面には電源スイッチとLCDのコントラスト調整つまみがあります。
右下のちょっと膨らんでいるところは電池パックです。中の電池が膨張していたわけではありません、というかパックの中は空でした。
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