2016-06-06 17:36 — asano
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これまでにフロッピーディスク・MOディスクについて書きましたが、今回はもっと馴染みの薄いであろう磁気テープです。種類が多いので複数回に分けることにします。
とりあえず持っているテープを並べてみました。記録密度や長さ違いは同じものとして1つずつ選んでいます。またコンピュータのデータ記録に使ったもの以外(VHSなど)は除外しています。
左側の大きなものが1/2インチテープ、テープ幅が1/2インチであることからそう呼ばれます。
右上の3MのものはQIC(Quarter Inchi Cartridge)と呼ばれるもの、これもテープ幅が1/4インチであることから。
中央列上の「EXATAPE」はテープ幅8mmでドライブ・テープをExabyte社が製造したため通称「エクサバイト」と呼ばれます。
その下はDDS(Digital Data Storage)と呼ばれるものでテープ幅3.8mm。
右側列上の小さなのはマイクロカセット、本来は音声用のものですがデータ記録用にも使用されました。
右下はコンパクトカセット、普通カセットテープといえばこれを指します。これも本来音声記録用ですが、初期のパソコンで使われました。
1/2インチテープとそのケースです。他のテープがみな何らかのカセット・カートリッジに入っていますがこれだけはオープンリールで、扱いには注意が必要です。うっかり床に落とすと運が悪いとテープをほどきながら転がっていってしまう可能性があります。またゴミ等の付着にも気をつけなくてはなりません。
記録密度は通常800, 1600, 6250bpi(Bits Per Inch)のいずれかで、このテープには6250CPI(Characters Per Inch)の記載があります。BitとCharacterでは違うと思うかもしれませんが、このテープは9 tracksで8 bitsとParityを一緒に書くので一致するのです。
1巻あたりの長さは最大で2,400ftなので、総容量は6,250CPI × 12(In / ft) × 2,400ft = 180,000,000 = 約172MBとなります。
ライトプロテクトは上の写真のように裏側のリング(ここでは黄色のリング)を外すことで行います。
さすがにこれのドライブは所有しておりませんし、していたこともありません。ただ大学時代に学科の計算機室にあって誰も使っていなかったので動かしてみたくなってテープを個人的に購入したのです。よく映画などに登場するいかにもな形ではありませんでしたが、リールを水平にして挿入すると自動的にセットされる面白い装置でした。上がガラス張りになっていて様子が見えるのですが、空気の流れとリールの小刻みな回転によってテープの先端がヒョロヒョロと進んでいくさまは不思議な感じのするものでした。
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