2017-08-08 23:52 — asano
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メモリカードの中でSDカードやメモリースティックは今でも使われていますが、スマートメディアは過去のものと言ってもよいでしょう。
発見したスマートメディア、切り欠きから3.3V仕様のものとわかります(5V仕様なら切り欠きは右側)。
スマートメディア RAWアクセスツールでも書いたように半導体の特殊パッケージ扱いなのでマーキングも半導体と似ています。「JAPAN 9907HAK」の9907はおそらくデートコードで、1999年製ということでしょう。
こちらは端子のある面です。面白いパターンになっていますが、何の意味があるのでしょう? ソケットに挿入する際の接触順序が考えられますが、どうでしょう。
「4MB-3.3」はもちろん4MB容量の3.3V仕様品であることを表しています。
その右の円はライトプロテクトのためのものです。書き込みを禁止したいときにはここに専用のシール(メディアを買うと普通付いていました)をここに貼ります。
その下はラベルを貼るエリアですね。
これは一緒に出てきたソケットです。スマートメディアは手前側から端子面を下にして挿入します。
手前にある細い2本のピンはライトプロテクト検知用です。左右の太いのは単なる固定用のものです。
奥には挿入検知用のスイッチが見えていますね。
ソケットの下面からは接点の配列がよく見えます。
上に2列並んでいるのが接続用の接点、メディア側はSの字になっていましたが、こちら側は直線状に並んでいるだけだとわかります。11ピンが2列で計22ピンがそのまま上に出ていて、左上の2ピンは挿入検知のスイッチです。
ライトプロテクトはどうなっているかというと、接点が2つあるだけです。じつは専用シールというのは表面が導電性になっていて、そこにソケットの接点が接触するだけなのです。
抜き挿しを繰り返して捲れたり、導電層が削れたり、汚れて接触不良を起こしたりすると書き込めてしまうというちょっと心配なものです。専用のシールを失くしてそこらにある普通のシールを貼ったりするとプロテクトされないわけで、プロテクトしたつもりが実はされていなかったということはよくあったんじゃないかと思いますね。
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