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TI TMS9900


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D8251Aはついでに買ったと書きましたが、その時の本命だったのがこのデバイスです。

TI TMS9900JDL
Texas InstrumentsのTMS9900JDLというプロセッサです。「7906」とありますから1979年製ですね。

64ピンの巨大なパッケージです。しかも結構薄いのでうっかり割ってしまいそうで怖いです。

このようなセラミックパッケージではピンは側面にロウ付けされているのが一般的ですが、これは上面に付けられています。ピンは金メッキのようですが40年近い年月のせいでかなりボロボロになってしまっています。

さて、これはTIのミニコン 990シリーズをIC化したものです。

16ビットのアーキテクチャですが、アドレスも16ビットなのでメモリ空間は64kBしかありません。8086と比べても少なく、一般的な8ビットプロセッサと変わりませんが、1976年発表ということを考えればしかたないのかもしれません。

注意しなくてはいけないのはビット順です。ビット0がMSBとなっているので、8086とかMC68000などとは逆です。

回路的にも5V以外に12Vと-5Vの電源を要求したり、4相のクロックが必要だったり、あまり使いやすいデバイスではなさそうです。

後に外部データバスを8ビットにした(他にもいろいろ改良されています)のがTMS9995です。

裏側
裏側にもマーキングがあり、シンガポール製であることがわかります。

新しいのを買ってばかりいないで作らないとどんどん溜まっていってしまうのですが...

参考文献・関連図書: 
TMS9900データシート, Texas Instruments.

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