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H8/532


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H8/500シリーズは以前H8/536を取り上げました。しかしあれはLCCパッケージで特殊なソケットが必要なのでPLCCのを調達しました。


「YEAMHR532X64」という変わった型番が付いていますが、納品先の型番と思われます。これはマスクROM品なのでこういうところは融通が利くようです。

下の行の6435328CP10というのが「HD」が省略されていますが日立の型番ですね。532はH8ファミリの最初のデバイスじゃなかったかな。

E26は内蔵ROMのマスクを表しているのでしょう。6B1は日立のデートコードで、1996年製と思われます。

これは中古品で表面には透明な樹脂が塗られていました。爪で擦ると簡単に剥げたのでいけるところまで剥がしてから、仕上げにIPAで拭いてみました。まだピンの周辺などの凹んだところには残っていますね。幸いピンには付いていないようですが、動作に異常があった場合には疑ってみたほうが良さそうです。


裏側です。右上には「9」、左下には「CD」の刻印があります。

これは早く動かしてみたいですね。

パッケージは84ピンのPLCCなのでソケットの入手に問題はありません。

マスクROM品ですが、内蔵ROMを切り離すモードがあるので外部ROMで動かせます。私の場合は実際にはEMILY Boardで動かすつもり、ほぼ一対一で配線するだけでいけるでしょう。

アセンブラもいつものThe Macroassembler ASが使えます。

参考文献・関連図書: 
"H8/532 Hardware Manual", Hitachi.

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