2021-06-01 23:16 — asano
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たまにはマイコンに関係ないデバイスにしましょう。
これはCDSセルと呼ばれる歴史の長い光センサーです。
正しくは「CdS」と「d」は小文字で書き、これは材料である硫化カドミウムの化学式です。カドミウムを含むために現在ではEU圏への輸出ができません。
端子間は光があたらなければ高抵抗で光をあてれば抵抗値が下がります。一般的なものでも1MΩ以上から1kΩ以下程度と大きな変化幅が得られるのが特徴です。極性も無く単に明るさで値の変化する抵抗器として扱いが簡単なので昔から入門者向けのキットなどにもよく使われてきました。
構造ですが、セラミックの基板上に硫化カドミウムの層を付け、さらに2つの電極を(蒸着かな)付けてあります。電極間の距離と幅で抵抗値が決まりますが、くねくねと曲げることによって幅を稼いでいます。
裏側はこんな感じです。厚さのほとんどはセラミック基板のようですね。
このCdSセル、暗くなると点灯する街灯や露出計などのセンサとして広く使われましたが、ホトカプラの受光側としても使われました。LEDとCdSセルを向かい合わせにしたもので、過去には豆電球とCdSセルを組み合わせたものもあったようです。
CdSセルは応答が遅いという欠点はありますが、抵抗出力なので回路の好きなところに挿入できるという点は大きなメリットです。オペアンプ使うにせよディスクリートで組むにせよアンプのゲインは抵抗で決めるから、AGCなんかには向いているのではないかな。
でも今後は材料の問題あるから使えなくなっていくんでしょうね。
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