2021-08-14 22:45 — asano
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これもまた入手したまま忘れていたものですね。
富士通のMB8867、1992年製です。
型番からMB8861, MB8870の仲間らしいことは想像できますね。
600mil幅の24ピンパッケージという立派な外観からシリアルかタイマあたりのペリフェラルかなと思うかもしれませんが、実はこれクロックジェネレータです。8080同様、オーバラップしない2相クロックでしかもTTLレベルではないものを要求するのでこのようなものが用意されたのでしょう。
1992年でCERDIPというのもちょっと不思議な気がします。バイポーラプロセスで発熱が多いからかな。
MPU用のφ1, φ2を供給する以外にも以下のような機能を持っています。
- DMAやリフレッシュ用にクロックをストレッチ
- 低速メモリ用にクロックをストレッチ
- リセット回路
1.と2.は似ていますが、1.はメモリアクセスしないφ1を引き伸ばすのに対し、2.はφ2を引き伸ばす点が異なります。
この他にもストレッチの影響を受けないクロックや2倍・4倍のクロックが出力されるなど便利にできていますね。
そのせいで24ピンというクロックジェネレータらしからぬピン数になってしまっていますが。
裏側は特に変わったところはありません。
ところで何でこんなものを手に入れようと思ったかというと...
はせりん@haserin09さんよりZ80180-Z80 ADAPTER for SBCZ80などと一緒にSBC8861HというMB8861ボードの基板を頂いていたからです。
必要なデバイスは揃っていますが、SRAMとTTLについて富士通製を探せばIC類を富士通に統一できるかなと余計なことを考えてしまって止まってしまっています。
参考文献・関連図書:
MB8867, MB8867Eデータシート, Fujitsu.
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