2022-08-27 18:33 — asano
カテゴリー:
昨日の表紙に写っていたICが気になったので調べてみました。
まずは左上に独立してるうちのの小さい方(シュリンクDIPの28ピンかな)TMS5100NLは音声合成用のようです。TIロゴの刻印があるのはTMS9995と似ていますね。
これにマイコンとROM(TMS6100)を付けて3チップというのが標準的な構成らしい。
大きい方のVM61001というのがそのROMのようです。型番が異なっていますがどちらも「6100」を含んでいますし入っているデータ込みで付けられた番号なのかもしれません。
こちらは標準の28ピンDIPかな。下の方に水平に溝があるように見えるのですが、以前の富士通のパッケージに似ていますね。
これだけなら「ふーん」で終わるのですが、どうもこの2つはあの「Speak & Spell」に使われていたらしいのです。
そうなると基板写真を見てみたいですね。画像検索して探してみたのですがTMS5100は見当たりません。それらしいものとしてはTMC0281NL, TMC0350NL, CD2801NLなどがあります。
いろいろ探し回ったところWikipediaのTexas Instruments LPC Speech Chipsに答えが見つかりました。Speak & SpellはTI製品なので社内呼称のTMC0281で、外販用はTMS5100とのこと。ちなみにVM61001はTI社内のコンスーマ製品以外向けの番号らしいです。
本の表紙に戻って、基板のほうはなんでしょう?
右上奥に見えるのはTMS5100NLのようですね。手前のROMは汎用のUVEPROMらしい、残りのSN74LSxxらしきICも、ソケットも、TI製で固められているということは...
もしかしてROMデータ作成用のボードなのかもしれません。
Add new comment