2017-03-04 17:50 — asano
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今設計中の機器で使おうと思って調達したメモリです。
IDT製のIDT7134SA35P、デュアルポートRAMという種類の特殊なRAMです。容量は4k×8bitと前時代的な小ささにもかかわらず、48ピンDIPという大きなパッケージに入っているのはその特殊性ゆえで、「デュアルポート」の名のとおり電源以外のアドレス・データ等の信号が2つずつあるのです。
両方のポートから独立してアクセスできるのですが、さすがに同じアドレスへの書き込みを含む同時アクセスは問題があります。セマフォ機能を内蔵したり、片方のアクセスを待たせるなど様々なタイプがあるのですが、これは何もしないというのになります。ソフトウェア等上位のレイヤーで対応する予定です。
この手のものはFPGAを使用することが普通になり、最近ではこのような単独のデバイスはなかなかありません。今回はFPGAを使うのは大げさなので古いものを使うことにしました。
上は2000年製、下は1999年製と思われます。ちょうどこの間でロゴが変更されていますね。
こちらはIDT7134LA35J、52ピンPLCCのもの、「LA」はスタンバイの消費電力が少なくなっているタイプです。どちらもアクセスタイムは35nsのモノです。
左が1999年製、右が2000年製のものです。上のDIPと同じ時期のもので、やはりロゴが変更されています。
これはIDT71342SA20J、IDT7134にセマフォ機能を追加したもの、アクセスタイムは20nsの高速版です。必要なピン数が増えているので48ピンDIPでは不足し、パッケージはPLCCとTQFPしかありません。
ソフトウェア処理で問題が出たときに備え、セマフォ付きも念のために確保しました。16ビットバスで使う場合は上位・下位の片方だけセマフォ付きを使えばすみます。
これは2010年製でしょうか。「古いもの」と書きましたが、確かに発売開始は古いのですが作っているメーカも少なくそれなりに需要があるとみえて今でも現行品のようです。私はAliExpressで買いましたが、普通にDigiKeyとかでも購入できるようですし、データシートもIDTのサイトでダウンロード可能です。
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