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64k SRAM


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今日は64kのSRAMです。

HM6264BLPI-10
これは日立製のHM6264BLPI-10です。マーキングが非常に読みにくい上にかなり省略されていますが、日立のデータシート等と対照すると他に該当がないので多分あっています。


こちらはZ-80ボード 3号機に使用していた、やはり日立製のHM6264ASP-15です。確か「S」が「Slim」を表していて通常幅が600milのところ300milになっているものです。256k品ではよく見かけました(486時代のマザーボードのキャッシュによく使われていました)が、64kではあまり見かけません。これも確か珍しいなと思って買ったような気がします。

以前Z-80ボード 3号機 (3)にも書きましたが、これをソケットを使わずに直付けして上下に14ピン1列のソケットを実装してROMを挿入するとCS1, WE, CS2以外のピンが隣接するので手配線が楽に(基板おこす場合でもパターン設計が楽に)なります。もちろん基板面積の節約にもなります。
ちなみにSlim DIPの代わりにSOPを使えば万能基板は使えなくなりますが、ROMに通常のソケット(中央に桟の無いもの)が使えるようになります。秋月電子通商のZ80マイコンボードAKI-80がそうしていたはず。説明書にソケットの桟を切断しろと書いてあったように思います。

ここでは日立のHM6264シリーズばかり挙げましたが、他で有名どころというと東芝のTC5565あたりでしょうか。この64kという容量は個人的にあまり使いやすくなかったですね。
ちょっとしたコントローラなら8kBは大きすぎ、16kのHM6116で十分です。本当は16kでも大きすぎるのですが、それより小さくすると8ビット幅の品種がほとんど無くて配線の手間を考えると16kを使うことになります。
一方OSを載せたりしてパソコン的に使うには8kBは小さすぎます。CP/M-80で最低20kB(ちょっと記憶が曖昧ですが、少なくとも32kBあればOSは動作しました)、CP/M-68kで128kBは必要です。MS-DOSもバージョンが1とか2のころは128kBで動いたらしいです。こうなると256kか1Mが欲しくなりますね。MC68kボードもとりあえず256k SRAM×4でCP/M-68kを動かしています。

2017年2月10日追記:
もう一種類出てきました。
TC5565PL-15
東芝製のTC5565PL-15、150ns品です。

参考文献・関連図書: 
HM6264B Series データシート, Hitachi.
TC5565APL-10,TC5565APL-12,TC5565APL-15,TC5565AFL-10,TC5565AFL-12,TC5565AFL-15データシート, Toshiba Semiconductor.

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