2023-09-26 22:14 — asano
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今回のものもTMS7000と一緒に買ったものになります。
ICT 27CX642、8x×8bit構成の高速UV-EPROMです。
少し前にTwitter(現X)で27CX322を見かけて資料探したりしていたのですが、類似品で容量の多いこれを見つけて買ってしまったのでした。
容量は一般的な2764と同じですが、ピン数は4本少ない24ピンとなっており、バイポーラPROM互換とのこと。電源(2), アドレス(13), データ(8)で23本、残り1本がCSです。
以上はICTのデータシートに記載があり読み出しには特に問題なさそうなのですが、問題は書き込み方です。
27CX322はICTのデータシートには書き込み方法が載っておらず、おそらく同等品だと思われるAK27CX322の情報を参考にするしかなさそうです。
27CX642も同様に旭化成のデータ参考にすればと思っていたらこれが見つからず、探し回ったところGIの27HC641の資料を見つけました。
ただちょっと気になる記述もあります。
一つは消去に関してです。どちらも紫外線照射で消去するのは同じですが、ICTのデータシートでは消去後のビット状態は不定になるとあり、GIのものでは"1"になるとあります。
ビット状態不定だとブランクチェックができないということです。
また消去状態が異なるということはおそらく内部構造も異なっており、書き込み方法の参考にしても良いのかに疑問が生じます。
もう一つはGIのデータシートにある書き込み時のVPPの与え方についてです。
本文では次のように説明されています。
Programming the 27HC641 takes place when the CE/Vpp pin is taken to 12.5V after address and data have settled.
一方、以下のようなタイミング図も記載されています。
この図だとアドレス・データ確定前にCE/VPPに12.5Vを与えています。さらに実際の書き込みパルスはCE/VPPが"H"(5V)の期間のように見えます。これはtPWとtOPWがそれぞれ1msと3n ms(nはベリファイOKになるまでのパルス数)になっているからです。
フローチャートも記載されていますが、それもまた微妙に矛盾しているんですよね。
他に書き込み手順の記載のあるデータシートを何社分か読んでみたいところですが、見つかるかなぁ。
高速Z80に使えるかなと思っていましたが、道は長そうです。
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