2020-11-11 23:30 — asano
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神田装備での戦利品の第二弾はこの基板、「ご自由にお持ちください」で置かれていたものです。
「DayStar」はメーカー名かな、型番らしきものは見当たりません。
PGAのが2つ抜かれていて残りはSRAMとGALとバッファ・ラッチ類なので、メインメモリやI/Oは別基板にあってこれはCPUだけのボードのようです。
まずは大きな方のPGAソケット、変わったピンの配置ですね。大小のPGAが並んでいるとすると真っ先に思い当たるのはMC68020+MC68881のペアかMC68030+MC68882のペアです。ユーザーズマニュアルのピン配置と比較するとピンのある位置はMC68030と一致しました。念のためGND, VCCピンについて導通チェックしてみるとMC68030の配置と一致しました。
となると小さいほうはMC68881かMC68882のはずです。両者はピンコンパチですので区別はつけられませんが、MC68030の相棒ならおそらくMC68882が載っていたと思われます。上と同様に導通もみてみましたがMC68881/68882で矛盾はありません。
左上に6つ並んでいるSOJパッケージはSRAMです。上2つがMK48S74X-25 64K (8K×8-bit) FAST CMOS TAGRAM™です。聞き慣れない名称ですが、SRAMに一致比較器を内蔵したものでRead, Write以外にCompare(アドレスで指定したメモリ内容と入力データを比較)機能を持つようです。キャッシュのタグメモリですね。
ということは残りの4つがキャッシュのデータメモリ、こちらは通常の高速SRAMです。MCM6264BNJ35が4つなので合計で32kBですね。
PGAソケットを取り巻くように並んでいるPLCCはGAL16V8BとGAL20V8Bです。7~15nsと高速なものが使われているのでDIPだったら外して再利用したいところなのですが...
コネクタの上に並んでいるSOPは74F573と74FCT646、ラッチとバストランシーバです。
Comments
Mac II 用の 030 アクセラレータ
ですね。これが周波数どのバージョンかはわからないけど、030 で最低 33MHz 以上のはず。典型的には 50MHz 品。IIci のキャッシュスロットに挿して使うものなので。
Re: Mac II 用の 030 アクセラレータ
3人もの方から指摘がありましてちょっとビックリです。有名なボードだったんですね。
オシレータも抜かれていたので残念ながら周波数バージョンは不明です。
ご名答
ご名答
https://wiki.preterhuman.net/DayStar_PowerCache
Macintosh IIci用のアクセラレータカードですね。
ciにはキャッシュメモリ用スロットがあったのでアクセラレータを載せやすかったのです。
Re: ご名答
MC68030のピン配置独特ですから。
これが何の特徴も無いものだったら「不明」の一言で済ませていたかも。
懐かしい
それは Mac IIから採用された NUBUSに取り付けるアクセラレータですね。
DayStar Digital PowerCache P33 MC68030 50MHz
68020 16MHzなどのMacだと、かなりの増速になったと。
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