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DayStar基板


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神田装備での戦利品の第二弾はこの基板、「ご自由にお持ちください」で置かれていたものです。


「DayStar」はメーカー名かな、型番らしきものは見当たりません。

PGAのが2つ抜かれていて残りはSRAMとGALとバッファ・ラッチ類なので、メインメモリやI/Oは別基板にあってこれはCPUだけのボードのようです。


いつものように基板上の部品を見ていくことにします。

まずは大きな方のPGAソケット、変わったピンの配置ですね。大小のPGAが並んでいるとすると真っ先に思い当たるのはMC68020+MC68881のペアかMC68030+MC68882のペアです。ユーザーズマニュアルのピン配置と比較するとピンのある位置はMC68030と一致しました。念のためGND, VCCピンについて導通チェックしてみるとMC68030の配置と一致しました。

となると小さいほうはMC68881かMC68882のはずです。両者はピンコンパチですので区別はつけられませんが、MC68030の相棒ならおそらくMC68882が載っていたと思われます。上と同様に導通もみてみましたがMC68881/68882で矛盾はありません。

左上に6つ並んでいるSOJパッケージはSRAMです。上2つがMK48S74X-25 64K (8K×8-bit) FAST CMOS TAGRAM™です。聞き慣れない名称ですが、SRAMに一致比較器を内蔵したものでRead, Write以外にCompare(アドレスで指定したメモリ内容と入力データを比較)機能を持つようです。キャッシュのタグメモリですね。

ということは残りの4つがキャッシュのデータメモリ、こちらは通常の高速SRAMです。MCM6264BNJ35が4つなので合計で32kBですね。

PGAソケットを取り巻くように並んでいるPLCCはGAL16V8BとGAL20V8Bです。7~15nsと高速なものが使われているのでDIPだったら外して再利用したいところなのですが...

コネクタの上に並んでいるSOPは74F573と74FCT646、ラッチとバストランシーバです。


裏面にはC,R類のみが載っていました。

参考文献・関連図書: 
MC68020/MC68EC020ユーザーズマニュアル, Motorola.
MC68030ユーザーズマニュアル, Motorola.
MC68881データシート, Motorola.
MC68882データシート, Motorola.
MK48S74/75-(N,X)-20/22/25データシート, SGS-Thomson Microelectronics.
MCM6264Cデータシート, Motorola.

Comments

ですね。これが周波数どのバージョンかはわからないけど、030 で最低 33MHz 以上のはず。典型的には 50MHz 品。IIci のキャッシュスロットに挿して使うものなので。

3人もの方から指摘がありましてちょっとビックリです。有名なボードだったんですね。
オシレータも抜かれていたので残念ながら周波数バージョンは不明です。

MC68030のピン配置独特ですから。
これが何の特徴も無いものだったら「不明」の一言で済ませていたかも。

それは Mac IIから採用された NUBUSに取り付けるアクセラレータですね。
DayStar Digital PowerCache P33 MC68030 50MHz

68020 16MHzなどのMacだと、かなりの増速になったと。

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