Intel P8052AH-BASIC
BASIC内蔵マイコンで取り上げたものをもう一つ入手できました。
IntelのP8052AH-BASIC、全体が梨地で表示部分だけツルツルなのは他社ではあまり見かけませんね。
8051のROM,RAM容量を増やした8052(これらからROMを取り除いたのが8031,8032です)のROMにBASICインタープリタを格納したものです。
出土品が自宅から出てきたものなのに対し、こちらは自宅以外で見つけた掘り出し物たちです。
BASIC内蔵マイコンで取り上げたものをもう一つ入手できました。
IntelのP8052AH-BASIC、全体が梨地で表示部分だけツルツルなのは他社ではあまり見かけませんね。
8051のROM,RAM容量を増やした8052(これらからROMを取り除いたのが8031,8032です)のROMにBASICインタープリタを格納したものです。
日本では滅多にお目にかかれない54LSシリーズ、海外ショップで見かけたので買ってみました。
Texas Instruments製のSN54LS14J、SN54xxxxとSN74xxxxは対応しているのでこれはシュミットトリガのインバータです。
54と74の違いはその動作温度範囲(Operating Free-air Temperature)で、通常の74が0~70°Cなのに対して54は-55~125°Cと広くなっています。ミリタリグレードと呼ばれることもあります。データシートによると温度だけでなく放射線耐性を高めた宇宙用のSN54LS14-SPなんてのもあるようですが、さすがに入手は出来ないでしょう。
最近手に入れたMC6803なのですが、かなり怪しい気がします。
マーキングが読みにくいですが「MC6803P」「C35P」「QQDT0348」とあります。
MC6803とはパソコンではあまり馴染みの無い型番ですね。
まずMotorolaがMC6800を元に命令を拡張した上でROM,RAM,Timer,I/Oなどを集積してシングルチップマイコンのMC6801を作りました。これはバイナリレベルでMC6800の上位互換になっているので汎用のプロセッサとしても有用です。そこでMC6801からROMを取り除いたのがこのMC6803というわけです。
先日のINS8073と一緒にこんなものも入手できました。
ZilogのZ8613RS、マスクROM版のZ8611の開発用のものでUV-EPROM用のソケットを搭載したピギーバック品です。
似たようなものにROMソケットの代わりにピン数を増やして64ピンシュリンクDIPとしたZ8612というものもあります。Z8611と差し替えはできませんが一般的なパッケージなのでおそらくZ8613より安価だったのではないかと思います。
データシートではZ8612を「Development Device」(開発用デバイス)、Z8613を「Prototyping Device」(試作用デバイス)と区別していますね。開発中はZ8612を使い、実機と同じ基板を起こす試作からは差し替え可能なZ8613を使うという事のようです。だったら最初からZ8613だけで良いように思えます。
アメリカのパーツ店のサイトを眺めていたら面白いものを見つけたので取り寄せてみました。
National SemiconductorのINS8073/Nというものです。
型番が以前取り上げたINS8060N SC/MP IIに似ていますね。それもそのはず、これは改良版のSC/MP IIIの一員だからです。主な変更点は以下の通りです。
上で「面白い」と書いたのはROMの存在です。SC/MP IIIにはROMの違いによって次のようなラインナップがありました。
今回のものは「昔はこんなものを一般に売っていたんだ...」というデバイスです。
これはGIのAY-3-8500-1です。赤いマーキングというのも珍しいですが、よく見ると消した痕のようにも見えますし、型番だけというのも怪しいですね。
実は購入したのは去年、国内のショップからなので最近の悪意あるリマーク品とは違うと思うのですがどうでしょう? マーキングにはマージナルゾーンのようなものが見え、スタンプで押したような印象を持ちます。騙す目的ならもうちょっとそれらしくすると思うのですが...
さて型番からAY-3-8910 PSGやAY-3-1350 オルゴールに似ていることからサウンド関係と思われるかもしれませんが、違います。
HD63C09EPを以前取り上げましたが、これは「E無し」のHD63C09Pです。
日立のHD63C09P、3MHzのC-MOSです。
HD63C09EPでは2相クロック(EとQ)を外部から供給しなくてはなりませんでしたが、このE無しでは水晶を直接接続できます。あるいは単相のクロックを供給することも可能です。
EとQも入力ではなく出力端子となっています。
パッと見「E有り」の存在意義がわからないかもしれません。余計なクロック生成回路が外部に必要になってしまうわけですから。