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Motorola MC6800


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このMotorola MC6800はIntelの8080とともに最初期の8ビットマイクロプロセッサです。

MC68A00P
MC68A00P、「A」ですから1.5MHz品で末尾の「P」はプラスチックパッケージです。1979年製でしょうか。

後にクロックジェネレータと128バイトRAMを内蔵したMC6802が作られたことは「Motorola MC6802」に書きました。

時期的には8080と大差ありません(MC6800の方が少し遅いです)が、ハードウェア的には使いやすそうです。まず電源が5V単一です。クロックも2相のものが必要とはいえ8080のような9V振幅等は必要ありません。もっともTTLレベルではなく5V一杯のスイングが必要ですが、そんなこと言えばZ80 CPUもクロックはそうです。

よくZ80 CPUのCLKに対策として330Ωのプルアップが付いていますね。これはZilogの「Z-80 CPU Technical Manual」に書かれた方法です。

データ・アドレスバスも独立していて外部にラッチも不要です。

せっかく現物があるのでいつか動かしてみたいですね。

6800(6802でも)でボードを作るのなら是非動かしてみたいソフトウェアにVTLがあります。
VTLはVery Tiny Languageの略で、BASIC風のインタプリタ言語です。創刊直後のASCII誌にはマイクロBASICとして紹介されました。予約語が無く代わりに「#」や「?」などの記号を使い、基本全てが代入文というもので、プログラムの字面はBASICとは似ていません。でもBASICと一対一で対応していることから「BASIC風」と呼ばれています。後にASCII誌上で流行ったGAME (General Arithmetic Micro Expressions)もこのVTLの文法が元になっています。
しかしその言語仕様以上にインパクトがあるのはそのサイズです。エディタを含んだ処理系は僅かに768バイトしかありません。

参考文献・関連図書: 
MC6800データシート, Motorola.
「マイクロBASIC」,『ASCII』1977年8月号,pp.6-17,アスキー出版
"Z80-CPU Technical Manual", 1976, Zilog.
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