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Fairchild F3850


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以前Twitterで「売ってるよ」という情報があってその時は思いとどまっていたのですが、結局買ってしまいました。

Fairchild F3850PL
FairchildのF3850、F8ファミリの一員のCPUです。

末尾が「L」なので動作温度範囲が-40°C~+85°Cのいわゆる産業グレードですね。1982年製です。

このCPUはアドレス回路(レジスタもバスも)を持たないというちょっと変わった構成になっています。それらは別のメモリインターフェイスユニットにあり、最低でも2チップが必要となります。

  • F3851 PSU(Program Storage Unit)
    1kBのマスクROM・8bit×2の双方向I/O・タイマなどが搭載されています。
  • F3852 DMI(Dynamic Memory Interface)
    16ビットのアドレスバス・リフレッシュ回路・DMACサポート回路などが搭載されています。その名称に反してSRAM, ROMを接続することも可能です。
  • F3853 SMI (Static Memory Interface)
    16ビットのアドレスバス・タイマが搭載されています。
  • F3856 PSU(Program Storage Unit)
    2kBのマスクROM・8bit×2の双方向I/O・タイマなどが搭載されています。

これらを組み合わせて使用します。

F3850自体も8bit×2の双方向I/Oと64バイト分のスクラッチパッドメモリを持っているので、F3851またはF3856と組み合わせればRAMなしではあるものの32ビットのI/Oとタイマを持った2チップ構成ができます。

マスクROMが使えない場合なら、F3853を使ってUVEPROM(と必要に応じてSRAM)を接続できます。8bit×2のI/Oとタイマも使えます。

タイマが不要で大容量のRAMが必要ならF3852にUVEPROMとDRAMを接続できます。

個人的に使う場合マスクROMのF3851/F3856は使えないのでF3852かF3853を組み合わせてEPROMを接続することになります。

裏側
裏側にも「3850」が記されていました。

安かったので予備にもう一つ確保しています。

もう一つの表側
こちらも「L」です。1980年製ですね。

もう一つの裏側
やはり裏側にも型番があります。

上にも書いたように単独では使えません。F3853も入手していますので次回はそれを取り上げる予定です。

参考文献・関連図書: 
F3850データシート, National Semiconductor.
F3851/F3856データシート, Fairchild.
F3852/F3853データシート, National Semiconductor.
関連項目: 

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