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КР1016ВИ1


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今回もまた買ったまま忘れてたデバイスになります。


「КР1016ВИ1」キリル文字なのでどう読んでよいか困りますが、英字だと「KR1016VI1」になるようです。

入力方法もわからないので最初は「キリル」と入力・変換して探していました。IMEパッドの文字一覧から探す方がちょっと楽ですね。

でもそんなことより気になるのは左右の大きな穴ではないでしょうか。

断面の様子からは後からエンドミル等で切削したのではなく成形の時からこの形状らしいことがわかります。一体何の目的でこんな形状になっているのでしょう?

この石の機能としてはMN1435相当品という触れ込みでしたが、データシートによるとMN1435はDIP40ピンに対してこれは28ピンといきなり食い違っています。同シリーズのMN1432なら28ピンなのですが...

「КР1016ВИ1」で検索するとピンの説明やマトリックスキーの付いた回路図が出てきます。

とりあえず電源ピンをMN1432と比べてみると... 全くの別物ですね。

まぁ本当にMN1435だったとしてもマスクROMの4ビットマイコンで使い道は無く、ただパッケージが珍しかったから買ってみただけなので別に違っていても構わないのですが...

ただあまりにも検索ヒットが多いので何か有名なデバイスなのかもという気もしてきます。

そこで(出てきた説明はどれもロシア語のようなので)翻訳サイトを使って読んでみると、タイマ付きの時計のようですね。テンキー操作で多数のプログラムができるタイマというとTMS1121のようなものでしょうか。

それならMN1435よりよほど使える可能性が出てきました。

動かす話はいずれその気になったときに書くとして、今回はもう少しマーキングと穴について見ていこうと思います。


上面からの写真です。

上のロゴは「USSR IC Logo」(下のリンク参照)サイトで探すとウクライナのボルズナー市にある「Квадр」のようです。ここ存続しているんでしょうか、戦禍を免れていると良いのですが。

「9412」は1994年12週の製造と読んで良いのかな。

で「穴」ですが、中に通っているのは外側のピンに繋がるリードフレームの一部のように思えます。実際一部樹脂がはがれて露出しているので導通チェックしてみると想像通りのピンと導通があります。


下面にも同様に穴があります。

穴の部分の厚みはリードフレームの厚さ+α なので、表面の一部がはがれてしまっています。

なんか成形するときに上下からリードフレームを支えていた跡のようにも思えますね。外側のピンではオーバーハングが長くなりますから。

参考文献・関連図書: 
MN1400シリーズ データシート, National.

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