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インチ定規を買ってみた


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とある目的で国内で入手の難しいインチ定規を米アマゾンで買ってみました。


ミツトヨのNo.182-207というものです。

日本では計量法という法律でインチ表記の入った計量器の販売が原則禁止されている(販売目的でなければ輸入・所持はOK)のでわざわざ海外から購入したのですが、なんとラベルには日本語が...... しかも日本製でした。

条文読み直したら輸出するものは問題ないらしいですね。


長さ6インチ(約150mm)のおそらく一番短いタイプです。

これで足りないことはまずないと思いますが、もっと長いのが必要になったらNo.182-226という12インチのもあります。


表側の目盛りはこんな感じです。

ヤード・ポンド法では通常インチの下は3/16のように1/2n単位で表します。目盛りも1/16, 1/32などで刻まれていることが多いのですが、わざわざ1/10のものを探しました。

実はこれを買った最大の目的はユニバーサル基板の穴を数えるためだからです。

ETFE線で配線する場合、あらかじめ必要な長さに切って両端の被覆を剥いて呼びハンダをしています。この長さなのですが基板上に線を這わせて現物合わせできると両端の位置や曲げで誤差が増えてあまり綺麗に配線できません。

それで辿り着いた方法が、始点から終点までの穴の数を数える方法です。原則斜めには配線しないので縦横の穴を数えてからミリに換算(換算表を作っていました)して線を切っていました。

この穴を数えるのが面倒になってきたので1/10インチの定規があれば楽だなと。

最終的にミリにするならなんでインチで測るのか、と思うかもしれませんが理由はいくつかあります。

一つ目は誤差を減らせること。例えば穴17だとするとミリで測れば43.18mmですが、インチなら1.7"なので0.1"以下を丸めれば済みます。

もう一つは縦と横で測って足すときにもインチなら暗算で済みます。バス配線などで前より穴2つ増えるといった場合も簡単です。


裏面にはミリ表記もあります。


Comments

なぜかアマゾンジャパンでもインチ定規買えますね。
通販ならOKなのか?とも思ったのですが
モノタロウとかでは扱っていないので
アマゾンが無法地帯なだけなのか…
さすがにミツトヨ製は見当たりませんが
英ヘリックス製を選んだところ
Made in Chinaと書かれた100円ショップに売ってそうな
アクリル定規が届いてショボンとなった思い出…

抜け道はいろいろあるようですし、鯨尺(和裁で使う)なんかも黙認されているらしい。
テレビなんかもインチを「型」と言い換えてそのまま使っているわけですしね。

多分、正しい単位系のふりをして騙す目的で少し大きかったり小さかったりする計量器を排除する目的で、非法定計量単位の計量器の販売を禁止したかったんだと思う。
計量器が正しくないと知らなかったと言い逃れされたり、非法定計量単位を取引や証明に使えないとするだけでは不十分な事例があったんだと思う。
ちゃんとした計量器のみ扱うモノタロウと違って、アマゾンで売っている安物っぽいのは計量器ではない扱いなんではないでしょうか。

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