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PLLシンセサイザ(その14)


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今回はその9で軽く触れたリングオシレータの電源を電流制御にするのを試したいと思っていたのですが、いろいろあって全く進捗していないので......

初期に作った74LS624にるVCO74HC4046によるVCOのF-V特性を測ってみました。

まずは74LS624です。


Cx=47pF でRNGを 0V, 2.5V, 5V と変化させた場合です。

リングオシレータを見た後では可変範囲狭いなという印象が強いですね。

ただ下から上まで単調で直線性も悪くないので、何か変な現象が出たときの比較用には良さそうです。

続いて74HC4046です。


C1=47pF, R2=∞ でR1を 10kΩ, 47kΩ と変えた場合です。

下の方で発振が止まってしまうのが気になりますが、PLLを構成した場合はVCONTを上昇させるので問題なくロックします。

逆に上で発振が止まったり、分周器が動かなくなったりすると、VCONTはさらに上昇してロックできなくなるので何らかの対策が必要になります。

自動で測れるようになるまでは手で数か所測っていただけなので気付いていませんでしたが、上の方も極端な特性になっていますね。ちなみにデータシートの特性グラフでは急激に上がり始めたあたりで切れています。単調ではあるのでループフィルタの特性をギリギリを攻めようとしたりしない限りは問題ないでしょう。

参考文献・関連図書: 
CD54HC4046A, CD74HC4046A, CD54HCT4046A, CD74HCT4046Aデータシート, SCHS204J, Texas Instruments.

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