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HDMIコンポーネント変換器


録画でも見ようとBDレコーダとテレビの電源を入れたら何も映らなくなっていました。レコーダ本体の表示窓は正常に見えるしテレビも放送は普通に見られるので変換器が壊れたのかもしれません。

HDMI-コンポーネント変換器
これがその変換器です。

注文履歴を探したら5年前に買ったようでした。長く使えたほうなんでしょうかね。

左側面
左側面は入力側です。HDMIと電源のコネクタが並んでいます。

電源スイッチがどこにも無いので最初はACアダプタを抜いていたのですが、そのうち面倒になって動かしっぱなしにしていました。

右側面
右側面には出力側のコネクタが並びます。

左から音声の右Rと左L、中央の緑色は輝度信号Y、Pb,Prは色差信号です。これをテレビのD端子に接続していました。

基板 表側
いつものように中を覗いてみました。中は基板が一枚だけです。

右下の大きなQFPのICはSilicon ImageのSi19025CTU、ビデオ関係のデバイスは詳細な資料が入手できないことが多いですね。HDMIコネクタにパターンが行っているのでHDMIレシーバではないかと思われます。

すぐ左の小さな40ピンはAnalog DevicesのADV7393BCPZ-3、ビデオエンコーダでした。D/Aコンバータを内蔵しています。

基板中央付近にある10ピンの小さなICには「344C 1238」とあります。これはHDMI2AVにも使われていたCS4344でオーディオ用のD/Aコンバータです。

以上で信号のメインルートに必要なデバイスは揃ったことになりそうですね。

左上のPLCCは表面に大きな四角があって異様な感じです。これ型番をレーザで塗りつぶした跡ではないかと思いますね。
少なくともADV7393はI2Cによる設定が必要ですからそのためのマイコンの可能性が高いです。

すぐ右上にはSCL, SDA, GNDとI2Cのデバッグ用と思しきパターンがあります。

電源コネクタ付近にある2つのICはSA1117BH-1.8とSA1117BH-3.3で、1.8Vと3.3Vのレギュレータです。

電源とHDMIコネクタの間にはAtmelのAT24C02N、パターンがHDMIコネクタのほうにいっているのでEDID用でしょうか。

こうしてみると明らかに焼けていたりする箇所はありませんね。ACアダプタ側が壊れたのかなぁ。幸いコネクタはφ2.1みたいだし、中プラスの5Vだから秋月のACアダプタでも試してみるかな。

レコーダが長く使えないと困るので代わりの変換器も発注してしまったのだけど。

参考文献・関連図書: 
ADV7390/ADV7391/ADV7392/ADV7393データシート, Rev. I, Analog Devices.
CS4344/5/8データシート, Cirrus Logic.

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