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SN74LS56


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(ノーマルだけでなくLSやASなども含んだ広義の)74シリーズといったらどんな姿を想像しますか? 14~20ピンくらいのDIP(今だとSOICやSSOPかもしれませんが)を思い浮かべる人が多いと思います。より多い方は以前74シリーズの変り種(その3)で取り上げました。では少ない方はというと......


実は8ピンというのが2種あり、その一つがこのSN74LS56です。

これは1/50の分周器で、中に1/5の分周器が2つと1/2の分周器が1つ入っています。

ちなみにもう一つはSN74LS57という1/60の分周器です。

1/50と1/60があるということは、そう電源周波数から1秒を作るのが目的でしょうね。実際データシートにもそれが真っ先に記載されています。さらにSN74LS57を並べれば1分や1時間を作るのにも使えます。

どちらもLSのみでノーマルやSなどはありません。もちろんALSやHCなども作られていません。パッケージもDIPのみ(セラミックDIPはあったらしい)だったようです。

型番のサフィックス「P」も気になりますね、「N」ではないのかと。どうやら8ピンのプラスチックDIPは「P」、14ピン以上は「N」らしいです。そういえば8ピンのTL7700はTL7700CPでした。なんで8ピンだけ異なっているんだろう。

参考文献・関連図書: 
SN54LS56, SN54LS57, SN74LS56, SN74LS57データシート, Texas Instruments.
”The Integrated Circuits Catalog for Design Engineers First Edition", Texas Instruments.

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