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Am26LS32


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あまり馴染みがないAm26LSxxシリーズのICもでてきました。

Am26LS32PC
AMDのAm26LS32PC、1987年製です。

AMDというとIntelと並ぶx86系プロセッサメーカのイメージですが、このような汎用ロジック・メモリ・Am29000(独自RISCプロセッサ)なども製造していました。

Am26LSシリーズにはラインドライバ/レシーバやマルチバイブレータなどロジックとアナログの中間のようなものが多いですね。TIのSN75xxシリーズやFairchildの96xxシリーズ・Signeticsの8Txxシリーズなんかが似たようなラインナップでした。

その中でもこのAm26LS32はQuad Differential Line Receiversと呼ばれるもので、平衡伝送されてきたものをTTLレベルに変換するレシーバです。RS-422(EIA-422⇒TIA-422)のレシーバとして多用されました。ペアになるドライバとしてはAm26LS31などがあります。

RS-232は信号振幅を大きくすることで伝送距離を伸ばそうとしましたが、RS-422では平衡伝送することで伸ばそうとしました。振幅は5Vですが最大で1200m(4000feet)まで伝送可能になっています。距離が短くてよければ10Mbpsまでの高速伝送も可能です。また複数のレシーバを接続した一対多の構成もできます。

家庭やオフィスではあまり使われませんが産業用には今なお広く使われており、Am26LS32もまだTIなどでは製造が続いています。

参考文献・関連図書: 
Am26LS32/Am26LS33データシート, Advanced Micro Devices.
"AN-1031 TIA/EIA-422-B Overview", SNLA044B, Texas Instruments.

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