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近代科学資料館 (第1回)


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実際に見学に行ったのは一年半ほど前なのですが、古い計算機関係としては外せない博物館なので何回かに分けて取り上げたいと思います。

近代科学資料館
東京理科大学の近代科学資料館、ここの計算機コレクションはおそらく日本一の数でしょう。

計算機といっても必ずしも電子計算機とは限りません。数を記録するために結び目を作ったロープからパソコンまで、ありとあらゆる計算のために人類が作ったものが集められています。

ソロカル
算盤と電卓を一つにした「ソロカル」、説明には「加減算に便利なそろばんと乗除算に便利な電卓を組み合わせた」とあります。

算盤が苦手だった私としては電卓があれば算盤なんて付いていなくてもと思いますが、慣れている人には使い分けたほうが良かったのでしょうか。

巨大計算尺
巨大計算尺、上に写っている通常の計算尺と比較するとその巨大さがわかると思います。

読み取り精度を上げるために大きくすることはありますが、これは異なる目的のためのものです。

授業で使う時に後ろの席からでも見えるように大きくしてあるのです。かなりの重さがあると思いますから、黒板の桟に置くかぶら下げて使ったのでしょう。

クルタ計算機
これはクルタ計算機、前にここでも取り上げたタイガー計算機とほぼ同じ機能を手のひらサイズに詰め込んだものです。

上に付いたハンドルをグルグル回すことから「胡椒挽き」と呼ばれることもあるそうです。

友人がオークションで入手したので触らせてもらったこともありますが、タイガー計算機を知っていればすぐに使えるくらい考え方はそっくりです。私も欲しいのですが安くはないので...

タイガー計算機 H68-21 構造見本機
所有しているのと同じ機種の構造見本機がありました(実際には買ったのはここを見学した後です)。内部構造がよく見えるようにカバーが外され、いくつかの桁の部品が外されています。

微分解析機
この巨大な機械は微分解析機、おそらくは第二次世界大戦中に作られたのではないかといわれているものです。

クルタ計算機やタイガー計算機がディジタル式なのに対し、こちらはアナログ式の計算機です。計算結果は紙にグラフとして描かれます。

何年か前にレストアされて稼働するそうですが、行った時は動作してはいませんでした。おそらくは磨耗などを考えて常時動かすわけにはいかないのでしょう。動く機会には是非行って見てみたいものです。

とりあえず今回は電子式になる前のものをいくつか取り上げてみました。あと数回に分けて残りを紹介していきたいと思います。

多くの博物館は同類のものは代表的な数点のみを展示していますが、ここはとにかく並べられるだけ並べる方針のようです。タイガー計算機だけでも年代別に何十台も並べられています。是非一度足を運ぶことをお勧めします。

:本記事の写真は外観を除き、近代科学資料館の収蔵品を許可を得て撮影したものです。


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