ディスプレイ・ビデオ

パーソナルなコンピュータのグラフィック事情 (第2回: テレビの利用《前編》)

2017-09-04 15:54 — asano

テーマ

7セグメント表示器8桁程度ではアドレス・データを表示して1バイトずつ書き込むモニタプログラムの実行は可能でも、BASIC言語のようなシステムを動かすには英数字・記号をある程度の文字数表示できる環境が必要になります。テレタイプでもこの条件は満たせますが、高価で大きく家庭に持ち込めるようなものではありません。

やはりCRT (Cathode Ray Tube)モニタを使いたいということになるわけですが、簡単に手に入るものはテレビだけです。そこで何とかテレビに文字を表示することになります。
当時のテレビには外部入力端子はありませんので、放送電波の形式でアンテナ端子から信号を入れることになります。

ビデオデッキやテレビゲームなども初期の頃は同様の方式で接続していました。そのうちにテレビにも外部入力端子が付くようになり、アンテナ端子への接続は減っていきました。

この方式では電波の帯域制限・Y/C分離・ドットピッチなどの問題から実用になるのは1文字8×8ドットで横に32~40文字程度、縦に16~25行程度となります。これなら1文字1バイトとして512~1kBのメモリですみますから当時のメモリ事情でも無理なく実現できます。

パーソナルなコンピュータのグラフィック事情 (第1回: はじめに)

2017-09-03 18:51 — asano

テーマ

これまで「メモリ事情」「サウンド事情」と書いてきましたが、今度はグラフィック事情について取り上げてみたいと思います。

本当の初期、まだパソコン用のディスプレイがなかったころは以下のような涙ぐましい努力がされたようです。

VGA 切替・分配器

2017-05-01 21:37 — asano

テーマ

これはVGAの切替・分配器です。私はもっぱら切替器として使っていました。キーボード・マウスも連動で切り替えられるものを入手してからはあまり使っていません。

切替・分配器
入力はIN 1, IN 2の2系統、出力もOUT 1, OUT2の2系統です。中央のシーソースイッチによってIN 1あるいはIN 2のどちらかを選択し、選ばれた入力がOUT 1, OUT 2の両方に出力されます。IN 1⇒OUT 1, IN 2⇒OUT 2のようなことはできず、OUT 1とOUT 2には常に同じものが出力されます。

【コネクタ】 S端子

ビデオのS端子です。

ピン 信号 備考
1 GND Ground (Y)
2 GND Ground (C)
3 Y 輝度信号
4 C 色信号

日本のSケーブルのプラグはシールド部の突起が外側になっているので注意が必要です。
以下はそのS端子専用のコネクタで、3つの突起のうち1つが外側になっているものと対応するソケットです。

あぷこん

2017-01-12 14:44 — asano

今回取り上げるのは「あぷこん」、コンポジットビデオやS端子からの映像をVGAモニタに映すためのアップスキャンコンバータです。

あぷこん
ゲーム機もDVD・BD等の映像機器もHDMIが普通になった現在、あまり使い道がなくなってしまいました。

機能はビデオ・S端子の入力からのスキャンコンバータとVGA入力との切替です。

あぷこん 底面
底面にはラベルがありますが、VCCI・CE・FCCの安規関係とシリアルのみです。定格などはまったくありません。

Yamaha V9958

2016-12-14 22:54 — asano

テーマ

ヤマハのV9958です。E-VDP-IIとも呼ばれています。

V9958
このV9958はMSX2+に用いられたVDP (Video Display Processor)です。MSXに使用されたTIのTMS9918、MSX2に使われたヤマハのV9938に続くディスプレイ制御ICになります。

TMS9918は家庭用テレビに表示するための最小限のモノ、スプライト機能等がありますからゲームを志向していたのは間違いないでしょう。
V9938ではRGB出力やカラーバスが追加され、専用ディスプレイも視野に入ってきています。また簡単なものではありますが一種のアクセラレータ的な機能も付加されています。
V9958では部分的な改良にとどまっている印象です。テクニカルデータブックも差分しか書いていないというやる気の無さです。あとコンポジットビデオ出力やライトペンの機能が削除されてしまいました。

Hitachi HD46505 CRTC

2016-11-22 23:57 — asano

テーマ

いつ何のために買ったのか記憶に無いCRTCです。

HD46505RP-2
日立のHD46505RP-2 CRTCです。このデバイスは日立がオリジナルで、後にモトローラからもMC6845の名前で発売されました。写真を見ると下にモトローラ風の型番HD68B45Pも記されています。

オリジナルメーカなのになんでこんな型番書いてあるのだろうと思うのですが、MC6800シリーズのセカンドソーサになっていたから同じファミリですよと強調するためなのでしょう。

ちなみに日立のHD4650X型番を持つデバイスにはこんなのがあったようです。