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IO DATA GA-DVL2


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輸入品なのが当たり前のPC拡張ボードにあって、珍しい国産のビデオボードです。

GA-DVL2 表面
これはIO DATA製のGA-DVL2、VLバスのビデオボードです。確かVRAM容量は2MBだったと思います。

中央のCL-GD5434-HC-Aというのがビデオチップ、ボードだけではなくこのチップも日本製ですね。Cirrus Logicという会社は当時PCユーザの間では普及品のビデオチップメーカとして知られていました。別にビデオチップの専業メーカではないのですが、半導体のメーカが表に出る製品はそう無いですから。
左側に4つ並んでいるμPD424270-70が256k×16構成のDRAM、1つが4Mbitですから全部で16Mbit=2MBということで、上に書いたVRAM容量であっています。
右下のシールが貼ってあるのはM27C256B-12FIで、Video BIOSの入っているROMです。まだ紫外線消去タイプですね。すぐ上の著作権表示やいくつかのデバイスのデートコード(93年末から94年初頭)から考えて1994年製造と思われますが、フラッシュROMが使われるようになる少し前にあたります。
ROMの上にある8ピンの93C46Nはよく設定等の記憶に使われるEEPROMです。

GA-DVL2 裏面
裏面には部品はありません。

GD5434の裏に当たる部分に大きな穴があります。断面がメッキされているように見えますが、放熱用でしょうか?

さてこのボード、一時期メインで使っていたはずなのですが、良かった悪かったという記憶があまり無いのです。不満も無く無難に使えていたのだろうとは思うのですが。
PCを実用品と考えるとこの「不満も無く無難に使える」というのは良いことなのは間違いないですが、あの頃(486⇒Pentium, ISA⇒VL⇒PCI)といえば良さそうなパーツを見つけると買ってきて交換したりしていたわけで、きっとこのボードも特に不満も無いままいつの間にか交換されてしまい、印象に残らなかったのかなと思うのです。


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