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8085 SID,SOD引き出しアダプタ


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8085のSID, SODピンを引き出すアダプタ(下駄)を作ってみました。


ことの発端はMCS8085Universal Monitorを移植しようと思ったことです。MCS8085にはUARTのハードウェアは無いので必然的にソフトウェアUARTを書く必要があります。

ただMCS8085のROMは8755というUV-EPROMとパラレルI/Oが一体になったもので、いつものROMエミュレータが使用できません。

また8755自体すでに入手が難しくなってきているため、頻繁に書き換え・挿し替えはあまりしたくありません。

それではということでSBC8085でデバッグを済ませてからと思ったら、このボードはSID, SODピンが引き出されていません。しかもSIDピンはベタGNDにがっちり接続されていて切り離すのも難しそうです。基板もう一枚買って改造してから組み立てることも考えたのですが...

アダプタ作った方が早いかなと思って作ったのがこれです。


40ピンのソケットはもちろん8085を載せます。下に2ピンずれてSBC8085に接続するための連結ソケットがあります。

連結ソケットを浮かせて付けてあるので裏側だけで配線できるのではと片面基板で作り始めたのですが、作業性が悪すぎて結局いつもの構造で作り直しました。

左下の2×3のピンヘッダはクロックを選択するためのもの。8085のX1, X2を連結ソケット側につないでSBC8085のセラミック振動子を使うか、アダプタ上のSG-8002DCを使うか切り替えられます。セラミック振動子は周波数のラインナップが少ないので念の為このようにしています。

隣の8ピンソケットはもちろんSG-8002DC用です。

右下の6ピンコネクタはSID, SODをTTL-232R-5Vに接続するためのものです。

使わないとは思いますが、割り込みピンもベタGND直結だったのでついでにプルダウンにしてあります。

ソフトウェアUARTについては次回書きたいと思いますが、予想に反してあっさり動いたので8755書き換え方式でも良かったのかなぁとちょっと複雑な気持ちだったりします。

参考文献・関連図書: 
8085AH/8085AH-2/8085AH-1データシート, Intel.

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