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GP2X-F100 (分解編)


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いつものようにGP2X-F100を分解してみました。

裏ブタを開けてみた
まずは裏ブタを開けてみたところです。

チェックランドがたくさんありますね。

電池ホルダの端子は基板に直接ハンダ付けされていました。反対側の端子はホルダ側に付いています。

両側に付いている赤黒の線はスピーカへの配線です。

ここまでは簡単に開いたのですが、この先はパズルのようでした。
本体+裏ブタという構造ではありません。周囲の部分を外さないと基板が取り出せないのですが、変形させながらでないと外せません。写真の上の部分は変な固定がされていて基板と一緒に外さないといけないし...

基板 表面
ここでは液晶側を表側と呼ぶことにします。

左右上端のスイッチ以外のボタンはリモコン等によく使われる導電ゴムでパターンを短絡するタイプが使われています。左側の2つはボリューム用、右側にはA, B, X, Y, Stop, Startの6つです。

左上の八角形はジョイスティックです。

中央のMMSP-2と書かれているのがプロセッサ、MP2520Fが型番です。資料によるとARMのデュアルプロセッサをコアにしたSoCのようですね。

左に2つあるEM48AM1684VTA-75Fは256Mb(4M×4Bank×16bit)のSDRAMですね。合計64Mバイトのメインメモリを構成しています。

下のFPCコネクタはLCDのためのものです。

基板右下のほうにいるMAX1566はディジタルカメラ用に設計された6chのDC-DCコンバータです。乾電池2個から使えて6chの内3chはFET内蔵って入手が容易なら使ってみたい気がしますが、パッケージはQFNのみですか。

基板 裏面
続いて反対側です。最初の写真で見えていたのはこの面ですね。

左下のNET2272は High Speed 対応のUSBのコントローラです。MP2520FにもUSBコントローラは内蔵されていますが、Full Speed までしか対応していないので外付けしたのでしょう。昔NET2270を使うファームウェアを仕事で書いたことあるので、ちょっと懐かしいですね。

右上に行くとWM9711Gというのがいます。これはオーディオのCODECのようです。

SDカードスロットの右のK9F1208U0Bは64M×8bitのNANDフラッシュメモリです。SDカード以外に本体にもユーザのファイルを格納できるのですが、そのためのメモリと思われます。
基板を見渡してもファームウェア用のNOR型フラッシュメモリが見当たらないので変だなと思っていましたが、MP2520Fの資料を読むとNAND型フラッシュメモリから起動可能と書かれていました。この中に一緒に入っているのでしょう。

すぐ下のCX25874-24はビデオ出力のエンコーダのようです。

さすが情報公開を前提に作ったらしく得体の知れないデバイスは使われていませんね。

参考文献・関連図書: 
MMSP2 MP2520Fデータシート, MagicEyes Digitals.
EM48AM1684VTAデータシート, Eorex.
MAX1566/MAX1567データシート, Maxim.
NET2272データシート, PLX Technology.
WM9711Lデータシート, Wolfson Microelectronics.
K9F1208Q0B,K9F1208D0B,K9F1208U0Bデータシート, Samsung Electronics.
CX25874/5データシート, Conexant.
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