2018-05-16 22:28 — asano
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古いデバイスでもいまだに入手可能なものも数多くあります。これまでは「買い物」か「出土品」にその時の気分で分類していましたが、新たに「準出土品」を作りました。過去の記事も追って分類し直すつもりです。
MotorolaのMC68901P、PIO+SIO+Timerの機能を持つMFP(Multi-Function Peripheral)と呼ばれるものです。
型番から想像できる通りMC68000のファミリデバイスで、当然DTACKも出力されます。割り込みアクノリッジサイクルへの応答機能も持っています。
それでは個々の機能について見ていきます。
割り込みは要因ごとに16通りのベクタを発生できますが、自由に設定できるのはベクタの上位4ビットのみで下位は要因によって自動的に決まります。また要因間の優先度は固定となっています。
またZ80ファミリと同様のIEI, IEOによるデイジーチェインをサポートしていて複数のMC68901を接続できます。
PIOは8ビットのみでハンドシェイク等の機能はありません。ただビット毎に割り込みベクタは別になっているので割り込みコントローラと考えた方が良いかもしれませんね。もちろんGPIOとしても使用可能です。
Timerは8ビットのものが4チャンネルありますが、うち2つは機能が限定されています。ビット数が少ない分プリスケーラがあったり、どことなくZ80 CTCを髣髴とさせる構成です。
タイマの出力はタイムアウト時に反転する仕様となっており、分周期として使いやすいようになっています。これならそのままシリアルのクロックとしても使用できそうです。
SIOとしては調歩同期/キャラクタ同期で使えるものが1つです。8251 USARTと同程度のものと思えばよいでしょう。HDLCは非対応です。ボーレートジェネレータは持っていないのでタイマの一つを使うことになるでしょう。
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