2016-07-20 21:27 — asano
8ビットパソコンの時代にはMC6809と双璧を成し、その後も組み込み用途では使い続けられた、非常に息の長いプロセッサZ80 CPUです。
手持ちのものを並べてみました。
左上のZ0840008PSCはオリジナルの8MHz品です。1989年製。
左下はやはりオリジナルのZ0840004PSC、4MHz品になります。ロゴが新しくなっていますね。1992年製。
右上はNECのμPD780C-1(「μP」は省略されます)、「-1」なので4MHz品です。ちなみに2.5MHz品には何も付かず、6MHz品には「-2」が付きます。
右下はシャープのLH0080A、4MHz品です。昔は無印が2.5MHz、「A」が4MHz、「B」が6MHzを表していました。この「無印」「A」「B」はオリジナルのZilogが使っていたはずです。他に8MHzは「E」とか「H」とか言われていますが、私は見たことはありません。
最近ではこのようなDIPパッケージで使用することはほとんど無くなったと思いますが、ソフト互換のIPコアとしてはまだ現役という非常に息の長い(登場は1976年です)プロセッサです。
参考文献・関連図書:
Z8400/Z84C00データシート, Zilog
uPD780,uPD780-1データシート, NEC Microcomputers.
LH0080データシート, Sharp.
関連項目:
コメント
uPD780だけ非互換部分があったような・・
昔々、アーケードゲーム屋でバイト(基盤改造してゲームセンターに卸す)をしていたころ、ZilogのZ80をNECのuPD780に差し替えると、モノによっては動かなかった記憶がうる覚えであるのですが、何かご存知ないでしょうか。
シャープのLH0080が正規のセカンドソースなのに対し
シャープのLH0080が正規のセカンドソースなのに対し、NECのμPD780は独自に開発された互換品です。動かなくなるのはそのわずかな相違点を踏んでしまったのではないかと思われます。具体的にどこがどう異なっていたのか残念ながら情報はもっていません。
NECはμPD8080Aで一度やらかしているので、互換性には人一倍注意していたと思うのですが...
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