2018-05-29 23:56 — asano
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リニア・鉄道館で言及した佐久間レールパークにも昔一度だけ行ったことがあります。その時の写真がありますので取り上げてみたいと思います。
行ったのは約10年前、2009年11月に閉館したので末期の頃です。
飯田線の中部天竜駅の構内扱いだったので電車で行けばそのまま入場できました。車で行くと入場券が必要です。
施設としても駅(というか機関区)構内の一部を展示エリアにしていました。展示車両も屋外の側線に並べられていたので屋内に詰め込まれているリニア・鉄道館よりは撮影には向いていました。
鉄道にとって電話や電信といった通信は重要でした。
左は600型の同等品のようですね。旧国鉄は電電公社とは別に独自の電話網を持っていました。一種の内線電話ですが全国の駅同士などで通話可能だったはずです。
右側のものはダイヤルの代わりにスピーカが付いています。一斉同報のためでしょうか。
これは信号やポイントを切り替えるための制御盤です。現在では指令センター等で集中制御することが多いようですが、以前は駅ごとにコントロールしていました。
制御版には駅構内の配線図が描かれていて、対応する位置に切り替えのためのスイッチが並んでいます。このスイッチを操作すれば信号などが切り替わるわけですが、直結されているわけではなく連動装置と呼ばれるものが間に入っていてやってはいけない操作が出来ないようにロックします。例えばポイントが正しく切り替わっていないと信号を青にすることは出来ないといった具合です。
大昔、機械的に切り替えていた時代(操作する部屋から信号機までケーブルやリンクで繋がっていました)には機械式の連動装置が使われました。切り欠きのある棒を組み合わせて機械的にロックしていたのです。
写真のようなスイッチによる制御の時代になると継電連動装置と呼ばれるものが使われました。継電器(リレー)の組み合わせによってロックするようになりました。
今ではディスプレイ上で操作するコンピュータ式のシステムもあり、電子連動装置と呼ばれます。
コンピュータの歴史と似ていますが、真空管の時代・トランジスタの時代がありませんね。これはフェイルセーフが実現しにくいからです。
これは操重車と呼ばれるレール上を移動するクレーンです。これは脱線事故などの復旧用ですが、今では道路を走るクレーン車に置き換わってしまいました。
ここに展示されていたものの多くはリニア・鉄道館に移されましたが、このソ180を含むいくつかは残念ながら解体されてしまいました。
近所には電源開発の佐久間周波数変換所がありました。見学を受け付けているわけではないので外から眺めるだけですが...
東日本の50Hzと西日本の60Hzの電源を変換して融通するための施設で、ここを含めて国内には3ヶ所しかありません。
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