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日立製半導体のデートコードについて


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デートコードというのは半導体にマーキングされた製造時期を表すコードのことです。トランジスタやダイオード等では表示面積の問題かあまり表記されていることは無く、ここではもっぱらICについて書いていきます。

デートコードについては公開されている資料というものがほとんど無く、そう言われている・そう推測できるということであり、公式なものではないことにご注意ください。あくまで個人的にコレクション等の製造時期を推測するための情報です。
業務等で必要とされる方はメーカ・代理店等に問い合わせていただきますようお願いします。

一般的なのは製造年の西暦の下2桁とその年の何週目かを示す2桁を組み合わせた4桁のものです。
1986年 第17週
これは「謎のビデオボードが出てきました」に使われていたCRTCです。「UM6845R」は型番ですが、その上の「8617L」がデートコードです。「86」ですから1986年、「17」が第17週に製造されたことを示しています。「L」が何を意味しているのかは残念ながらわかりません。トレーサビリティが本来の目的なので工場コードの可能性もあります。

この4桁コードには解説しているページ(リンクの「デートコードって何ですか?」)がありました。ただここも通販サイトですので一般論として書いているだけと思います。

以上で多くのメーカをカバーできるのですが、いくつか独自のコードを使っているメーカもあります。そのうちの一つが日立製作所です。
日立のICでは上記の4桁コードを使っているものと、「数字」+「英字」+「数字」の3桁コードを使っているものが混在しています。工場によるのか、時期によるのか、製品カテゴリによるのか、さっぱりわかりません。

日立のIC
これはHitachi HD63484 ACRTCで紹介した写真ですが、上のHD63484P8には「7M3」と3桁コードが使われていますが、左下のHD63485CP32には「8904」、右下のHD63486CP32には「8647」と4桁コードが使われています。

ではこの3桁は何を意味しているのでしょうか?
手持ちの部品や基板、ネットの写真等を元に何か法則等がないか調べてみると次のようなことがわかってきました。

  • 1桁目には「0」~「9」の数字がすべて現れる
  • 2桁目には「A」~「M」(ただし「I」を除く)の12種類の英字が現れる
  • 3桁目には「1」~「4」の数字が現れる

ここから次のような仮設を立ててみます。
まず1桁目は製造年の西暦の下1桁ではないでしょうか。これは後ほど補強材料が出てきますが、ここでは単に年の情報はどこかに必要だろう程度の根拠です。
次に2桁目は12通りあるので製造月ではないかと考えました。
最後に3桁目は月内の週を表しているのではないかと考えました。だとすると頻度は低いものの「5」もあるはずですが、サンプルも少ないのでまだ出ていないだけかもしれません。
こう仮定すると先ほどの「7M3」は1987年12月の第3週に製造されたことになります。なぜ「7」を1987年と特定できたかというと発売開始が1984だったはずなので1977年はあり得ないですし、購入したのは1997より前だったからです。それにセットで使用する(一緒か同じ頃買ったはず)の下2つの「8904」「8647」との整合という観点もあります。

さて1桁目は本当に年の下1桁なのでしょうか。
ここでもう一度「謎のビデオボードが出てきました」を見てみましょう。上で取り上げたUM6845RのUMCやCET, National Semiconductorなど4桁コードのデバイスを見てみるとどれも「86xx」か「85xx」と1985,1986年製を示しています。通常ボードを量産していれば搭載されているデバイスの製造時期はそう違わないはずです。このボードには幸い日立の3桁コードのデバイスも数多く搭載されており、ほとんどが「5xx」か「6xx」(若干の「4xx」あり)となっています。やはり日立3桁コードの1桁目は年の下1桁ではないかと思うわけです。

ということで日立の3桁デートコードは、《製造年の下1桁》+《月をA,B,C,D,E,F,G,H,J,K,L,Mで》+《月内での週》なのではないか考えています。

日立以外にもシャープ等デートコードのわからないものがあり調べてみたいのですが、日立ほどサンプルがないので難しいですね。


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