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LM324 と TA7359


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いつもロジック(それもマイコン関係)が多いので、たまにはアナログのデバイスを取り上げてみます。

LM324N
National Semiconductorの単電源オペアンプ LM324Nです。この14ピンのパッケージに4回路入っています。

「単電源」というのはVEE(負電源)をGNDに接続して使用できるということで、マイコン回路のA/D,D/Aコンバータのバッファ等には便利なデバイスです。

TA7359P
こちらは東芝のTA7359P、これもオペアンプです。これに2回路が入っています。

このデバイスを面白いと思ったのはそのピン配置です。

ピン 機能
1 VCC
2 OUT A
3 IN- A
4 IN+ A
5 VEE
6 IN+ B
7 IN- B
8 OUT B
9 VCC

「A」と「B」は2回路あるうちのどちらかを表しているので入れ替えてもOKです。ということはこのピン配置は完全に対称になっているのです。半導体デバイスで逆に挿してもよいものなんて滅多にありません。

トライアックのトリガに使うダイアックは2端子で極性がありませんが、あれは本質的に極性がありません。
一方このオペアンプは(おそらく)意図的に対称になるように設計しているはずです。対称にしなくて良いのなら8ピンで済むのに何故でしょう? まさか基板に挿す時に向きを気にしなくてもいいようにするためではないですよね。

気になって「SIP-9 OPamp」で検索したら、私が知らなかっただけで結構ありました。

  • Fairchild(ON Semiconductor) KA4558S, KA358AS
  • NEC μPC358HA
  • NTE1529

9ピンSIPでも非対称のものもあるので確認は欠かせません。

2018年6月17日 追記:
KA358ASは最新の資料には載っていません。SIP-9パッケージのみディスコンになってしまっているようです。

参考文献・関連図書: 
LM324,LM2902データシート, Texas Instruments.
TA7359P,TA7727Pデータシート, Toshiba.
KA4558データシート, Fairchild Semiconductor.
KA258,KA258A,KA358,KA358A,KA2904データシート, Fairchild Semiconductor.
uPC1251,uPC358データシート, NEC Electronics.
NTE1529データシート, NTE Electronics.
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