ROMエミュレータ Rex 256k

部品表

Rex 256k (32k×8bit ROMエミュレータ本体)

REF 品番/仕様 代替 Qty 備考
U1 ATtiny2313 AT90S2313, ATtiny4313 1 AT90S2313の場合は書き込むソフトウェアが異なります
U2, U3 74HC574 74HCT574 2
U4 HM62256 32k×8bit SRAM 1
U5, U7, U8 74HCT541 (74HC541) 3 CMOSのターゲットのみであれば74HC541でも可
U6 74HCT157 (74HC157) 1 CMOSのターゲットのみであれば74HC157でも可
D1 1N4148 1S1588など 1 スイッチングダイオード
Q1 2SC1815 2SC2458など 1 NPNトランジスタ(ECB)
R1, R2 10kΩ 1/6W 2
RN1 10kΩ ×4 1 4連 集合抵抗
C1-C5 0.1μF 5 積層セラミックコンデンサ
Y1 8MHz 1 セラミック振動子
AT90S2313使用時のみ必要
ATtiny2313/4313では内蔵発振器を使用するため不要です
J1 6×1列ピンヘッダ L型 1 シリアル(TTL-232R-5V)接続用
J2 3×2列ピンヘッダ L型 1 ISP書き込み用
J3 2×1列ピンヘッダ L型 1 リセット出力
J4/J5 TE 2-535512-1 14×2列ピンソケット L型 1 ※ 組み立ての項を参照

Rex 28pin (27256ソケット用サブ基板)

REF 品番/仕様 代替 Qty 備考
J1 14×2列ピンヘッダ 1 ※ 組み立ての項を参照
J2, J3 14×1列 連結ソケット 2

Rex 24pin (2732ソケット用サブ基板)

REF 品番/仕様 代替 Qty 備考
J1 14×2列ピンヘッダ 1 ※ 組み立ての項を参照
J2, J3 12×1列 連結ソケット 2

デバイス書き込み

U1のマイコンは書き込みが必要です。

  1. プログラム領域には添付のHEXファイルを書き込んでください。AT90S2313とATtiny2313では書き込むプログラムが異なりますのでご注意ください。ATtiny4313にはATtiny2313用で動きます。
  2. EEPROM領域への書き込みは不要です。
  3. ATtiny2313ではヒューズビットの書き込みも必要です。以下を設定してください。
    • SELFPRGEN=1(初期値)
    • DWEN=1(初期値)
    • EESAVE=1(初期値)
    • SPIEN=0(初期値)
    • WDTON=1(初期値)
    • BODLEVEL[2..0]=111(初期値)
    • RSTDISBL=1(初期値)
    • CKDIV8=1
    • CKOUT=1(初期値)
    • SUT[1..0]=10(初期値)
    • CKSEL[3..0]=0100(CKDIV8=1と合わせて8MHz動作)

組み立て

組み立てに難しいところは無いと思いますが、サブ基板との接続部だけ説明しておきます。

この接続部はメイン基板側にL型ソケット(TE 2-535512-1)・サブ基板側にピンヘッダを使用する設計になっています。ところがこの2-535512-1は入手し難いので、L型ピンヘッダなども使用可能なパターンになっています。

310mil巾の2-535512-1は4列あるうちの外側の2列を使用します。100mil巾のピンヘッダなどは内側の2列を使用します。

次のようなアレンジができますので、コネクタの入手やサブ基板交換の必要性を考慮して決めてください。

  • メイン側にL型ソケット・サブ側にストレートピンヘッダ(推奨)
  • メイン側にL型ピンヘッダ・サブ側にストレートソケット
  • L型ピンヘッダをメイン・サブ両方にハンダ付けする(サブ基板の交換は考えない)

使用法

  1. ROMのピン数に合わせてサブ基板を装着します。
  2. ターゲットのROMソケットに向きに注意して挿入します。逆電圧保護は入っていないので逆挿しには注意してください。
  3. J1にTTL-232R-5Vを接続します。
  4. 必要に応じてJ3をターゲットのRESETに接続します。ROMデータの書き換えなどターゲットからのアクセスが出来なくなったときに自動的にターゲットにリセットをかけることができます。
  5. TTL-232R-5VをPCのUSB端子に接続し、ターミナルソフトを起動します。通信条件は9600bps・パリティ無しです。
  6. ターゲットの電源を入れると(このROMエミュレータはターゲット電源で動作します)ターミナルから操作できるようになります。後述のコマンドを使用してROMデータをダウンロードしてください。

コマンド

  • C
    ROMデータをすべてFFにします。
  • D [<begin>[,<end>]]
    ROMデータを<begin>から<end>までダンプします。<begin>を省略したときは前回の続きから、<end>を省略したときは128バイト分ダンプします。
  • F <begin>,<end>,<data>
    ROMデータの<begin>から<end>までを<data>で埋めます。
  • L [<offset>]
    インテルHEXまたはモトローラSレコードのデータをロードします。<offset>があるときはロードアドレスに加算します。
  • M <begin>,<end>,<dest>
    ROMデータの<begin>から<end>までを<dest>にコピーします。
  • P[I|S] <begin>,<end>
    ROMデータの<begin>から<end>までをHEXファイルで出力します。IまたはSを付けることでインテルHEXあるいはモトローラSレコードを選択できます。I/Sを付けない場合は前回と同じ形式になります。
  • S [<begin>]
    ROMデータの<begin>からを変更します。<begin>を省略したときは前回の続きからになります。現在の値を表示しますので、書き換えたい値を入力します。空行を入力すると書き換えずに次のアドレスに進みます。「-」(マイナス)を入力すると前のアドレスに戻ります。「.」(ピリオド)を入力するとコマンド待ちに戻ります。

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