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BitScope


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ずっと行方不明になっていたBitScopeが先日偶然出てきました。

BitScope
アナログ2ch, ロジック8chのいわゆるMixed Signal Oscilloscopeです。

一緒に組み立て説明書も出てきたのでキットで購入したようです。インボイスの日付が2003年だったので15年前ですね。

前面
前面の2つのBNCコネクタがアナログ入力、オシロスコープ用のプローブを接続できます。DC/ACのカップリングの切り替えはスイッチです。Ch Bは50Ω終端も可能になっています。

右のDB-25はロジック入力用、こちらにもアナログ入力できるようですがBNCと同時使用できたかな?

背面
背面にもDB-25があってこちらはPCとの接続用です。PC用のソフトウェアは確かダウンロードでメディアは付属していなかったと思うのだけれど、今でもこんな古いものに対応したものダウンロードできるのかなぁ?

キットなのでシリアルはありません。

Analog Groundのところ穴になっているのは面倒で取り付けなかったみたいですね。新品のコネクタが袋に入ったまま出てきました。

問題なのが右端の電源コネクタ、他はほぼ揃っているのに何故か電源アダプタだけ未発見なのです。φ2.5mmも12V 1Aもいいのですが、ACというのはなかなか代用品がありません。説明書の中に回路図もあったのですが、両波整流して正負電源を得ているのでDCのをそのままつないでも駄目です。

トランスを探すか、せっかく回路図もあるので正負を別のDC出力のアダプタで供給する改造をするかどっちが手っ取り早いかな。

基板 表側
いつものように基板を覗いて見ます。いつもと違うのは回路図があることですね。

右上は電源部、両波整流して±5Vを作っています。3端子レギュレータが4つあるのはアナログ系とディジタル系で別になっているからです。

右下のラベルの貼ってある18ピンはPIC16F84、子基板になっているのは何らかのアップデートのようですが、説明にはWEBを参照しろとあるだけで今となっては不明です。レベル変換の石が見当たりませんが、バイポーラトランジスタで変換しています。

SPOCKとあるPLCCはLatticeのLSI 1016です。上下にあるのはCY7C199-15PC、32k×8bitのSRAMでアクセスタイムが15nsの高速品です。

左下はロジック入力部です。74HC573のみがソケットになっているのは、外部につながっていて壊しやすいためか、TTL入力用に74HCT573に交換できるようにするためか。

左上はアナログ入力部、74HC4052は片方がレンジ切り替え、もう一方は一つのADCを共有するためのマルチプレクサです。ということはアナログのチャンネルを増やすとサンプリングレートが下がってしまいますね。8ピンの子基板に載っているのは周波数カウンタ用のプリスケーラです。

基板中央の子基板はADCのTLC5540です。40MHzでサンプリングできる8ビットのADCになります。これ元はMC10319という25MHzのADC用に設計されていたようで、子基板を用いることでこのTLC5540やExar 8786を載せます。

基板 裏側
裏側はなんかシリアルポート付近に細工がある以外部品はありません。このあたりは別マニュアルがあったのかWEB参照だったのか、出てきた資料には何も書いてありません。

まずは電源を何とかして動作確認したいな。

参考文献・関連図書: 
CY7C199データシート, Cypress Semiconductor.
TLC5540データシート, SLAS105D, Texas Instruments.

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