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切るなんてアリ?


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これは何かを買ったときについてきたACアダプタ、壊れたので分解してみます。

ACアダプタ 表側
出力端子は下に見えているUSBのAコネクタです。

LEDは赤と緑の2灯ですが、何を表していたのかは憶えていません。

ACアダプタ 裏側
これは裏側。ACプラグの部分は畳めるようになっています。これがユルくなって通電しなくなったのも問題の一つで、ちゃんと作れないなら変なギミックは入れないでくれと思いますね。

100V~250Vと一応ワールドワイド対応です。
出力電流が400±30mAって変わった表記ですが、どういう意味なんでしょう? 普通は最大で~mAまで、で済むと思うのですが。400mAで保護回路が作動する、その動作電流の公差なのか?

よく考えたらこのラベルにはもっと変なところがありました。INPUTにはAC100-250V 50/60Hz 10mAとこちらの電流は「10mA」だけ書かれています。入力が100Vの場合、最大(力率が1.0として)100V×10mA = 1Wということになります。
一方で出力は5V×400mA = 2Wで、計算が合いません。±5%,±30mAを考慮に入れても足りません。

開けたところ
開けたところ。本来ネジを外さなければならないのですが、ネジを受けている樹脂製の突起が根元から折れていました。写真左側の奥の出っ張りは右側のカバーの一部です。カバーが固定できないACアダプタなど怖くて使えません。

回路もシンプルでIC・トランジスタらしきものはTO-92のものが3つだけで、左手前にある4ピンDIPはフォトカプラのようです。電源ではよく2次側から1次側へのフィードバック系に使用されますね。
このフォトカプラの型番を確認しようとよく見ると何か変な感じです。

フォトカプラ
左側がなんか切断されたみたいになっています。
マーキングも途中で切れた感じで、「-4」とあることから4回路入りを4分割したのでしょうか。ICは中央にダイが1つですからこんな風に分割することはできませんが、フォトカプラは各回路ごとに独立しているのかもしれません。

部品を切断して使うということで記憶に残っているのはNHKの高専ロボットコンテストの初期のもの。
レギュレーションで電源が単1乾電池何個までと決められていたのですが、容量より高い電圧が欲しくて電池を縦に切断して直列に接続したチームがあったということです。確かにマンガン電池ならうまく切ればできそうですね。

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