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INS8073ボードを作る (その1)


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INS8073/NのNIBLの資料が無いと書きましたが、ネット上で資料見つけました。その中に参考回路等も含まれていたのでそれを参考にボードを作ってみます。

INS8073ボード
最小構成で作ってみますが、INS8073以外は新しいデバイスを使いますので当時は積めなかったような大容量のシステムが簡単に実現できます。

クロックは手持ちの16MHzの発振器を4分周して使うことにします。

RAMは256kbitのSRAMを使います。A15をSRAMのCSとして使うのでアドレスは0x0000~0x7FFFとなります。INS8073はROM内蔵しているので0x0000~0x0FFFが無駄になりますが、回路を簡単にするために目を瞑ります。

ボーレートを4800bpsに設定するためには0xFD00をリードした時にD7=H, D2=L, D1=Lにする必要があります。3ステートバッファを使って組んでも良いのですが面倒なのでD7をプルアップ、D2, D1をプルダウンすることでお茶を濁します。

シリアルポートはSipexのSP2323を使いました。ちなみにコネクタ部分はMAA-1と合わせたのでDCジャックとD-Subコネクタの部分はそこから借りました。

これで電源を入れて試してみたのですがウンともスンともいいません。電源ピンは事前に確認済みなので貴重なINS8073をお釈迦にしてはいないでしょうけど、マイコン回路でこれは途方に暮れる状況です。しかもSC/MPは初めてです。

SC/MPシリーズの特徴とも言えるNBREQ, NENIN, NENOUTから再確認していきます。
NENINはプルダウンでよいのか、NBREQに接続すればよいのか。"NSC Tiny BASIC, User's Manual"の参考回路によればプルダウンで良さそうなのですが、SC/MPではBREQに接続と読んだ記憶もあります。(SC/MP, SC/MP IIではこれらは正論理(信号名の頭にNは付かない)だったのにSC/MP II, SC/MP IIIでは負論理になっているので要注意)

2019年9月28日 訂正:
SC/MP IIで既に負論理になっていました。

いろいろ試しているうちにキー入力に反応して(ゴミですが)ターミナルに表示が出るようになりました。これでINS8073が動作しているらしいことが確かめられて一安心です。

もう一度参考回路を見ていくとシリアル出力の論理が逆なのではないかと思えてきました。
写真の小基板はインバータの74LS04で、反転してみたら正常なエコーバックがされるようになり、簡単なBASIC命令をダイレクトに入力してみたところこれもOKです。

普段シリアルの極性など気にしないのでちょっと手間取ってしまいましたね。最初はボーレートの設定がうまくいっていないのかとか、ビット長などの条件を疑いましたから。
参考文献・関連図書: 
"INS8073 NSC Tiny BASIC Microinterpreter", National Semiconductor.
"NSC Tiny BASIC, User's Manual", National Semiconductor.

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