2018-07-22 20:43 — asano
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以前、SBC6303 が M5L2764K の個体差によって動いたり動かなかったりと書きました。
念のために n を増やしてみると、起動メッセージの途中で止まってしまう M5L2764K も見つかりました。リセットを繰り返すと止まる場所も一定していません。
動いたと思ったものも心配になってきます。試しにメモリダンプを実行してみると、案の定ダンプ中にハングアップしてしまいました。
ところで私の持っている 2764 は三菱の M5L2764K ばかりです。ふと他社のものでも同じだろうかと思って Intel の D2764 を調達して試してみました。するとどれも正常に動作するではないですか。64kB のメモリ空間全部をダンプさせてみても最後までいきます。
Intel のものと三菱のもので何かが違うようです。
まず気になったのはROMの26ピン(NC)の扱いです。D2764 も M5L2764K もデータシート上は NC となっています。SBC6303ではVCCになっていますので、これをオープン・GNDにしてみましたが、それでも M5L2764K だとダンプ中に止まってしまいます。
次はアクセスタイムです。余裕のあることはわかっていますが念のためクロックを半分にしてみました。それでも M5L2764K はNGです。
クロックが半分ならMC6803も使えるのでこれも試してみます。これは最初は調子よく動いていたのですがあと少しというところで止まってしまいました。
これ以上はオシロスコープでも引っ張り出さないといけないかもしれません。
MPU と ROM を取っ替え引っ替えしている最中にやってしまいました。
MC6803Pのピン40を折ってしまいました。これはEなので外部メモリのアクセスが出来なくなってしまいました。
まぁ根元は残っているので何とかできますけど...
Comments
続・SBC6303がM5L2764Kで動かなかった件
楽しく拝見させて頂いております。
特定のROMで動作が不安定の件ですが、私も考えて見ましたが、思いつくのは窓の遮光が不十分なのでは?です。
過去の経験で、遭遇した事があります。物によっては非情に光に敏感な物もあります。
さっそく試してみました
コメントありがとうございます。
確かにフラッシュで誤動作した経験はあり、可能性はあるので試してみました。
結果は、基板ごと金属缶の中に入れてみても専用の遮光シールを張ってみても駄目でした。
ついでに正常だったIntel製をLEDライトで照らしてみたところかなりの光量は必要でしたが異常になることも確認できました。これは気をつけないといけませんね。
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