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半導体
Sony CXK5864 SRAM
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「出土品」を取り上げるのは久しぶりですね。今回はSony製のSRAMです。
CXK5864BSP-10L、8k×8bit構成の64k SRAMです。データシートをみると「8,192-word × 8-bit High Speed CMOS Static RAM」とあり、「-10L」なので一瞬10ns品を期待してしまいましたが、よく読んだら100ns品でした。70ns,100ns,120nsのラインナップはこの頃のSRAMとしては特別高速ではないと思うんだがなぁ。
NEC uPD71054
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先日のμPD71037とともにμPD71054も出てきましたので、今回はこれを取り上げたいと思います。
NECのμPD71054C、Intel 8253の改良版の8254をVシリーズ向けにCMOS化したものになります。「-10」が付いていないところをみると8MHz版のようですね。
4M UVEPROM 再び
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前に4Mbit UVEPROMを取り上げましたが、こんなものも出てきました。
以前のM5M27C401K-15は三菱製でしたが、これは日立のHN27C4001G-10です。同じく512k×8bitのUVEPROMです。
1Mbit以上(一部512k品も)のUVEPROMにはバス幅の違いやバンク式のものやピン配置の違うものがあり、さらに型番の付け方にもメーカによる違いがあってちょっとややこしいことになっています。M27C801 UVEPROMに簡単な表を載せています。
これもまた大きな、しかも四角い窓ですね。ダイサイズはM5M27C401K-15より小さいです。
NEC uPD71037
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Cypress SL811HS
前にPS/2-USB変換器に使ったSL811HSの残りも出てきました。
CypressのSL811HSです。マイコンのバスに接続できる数少ないホスト機能付きのUSBコントローラでした。今ならUSB内蔵のマイコンでUSB On-The-Goに対応しているものを選んだほうが良いでしょう。
現在はQFPのSL811HSTしかないようですが、私が買ったときにはPLCC版もまだありました。ホスト機能無しのSL811Sなんていう紛らわしものもありましたね。
型番の「SL」はCypressに買収されるまではScanLogicという会社の製品だったためです。
NEC uPD72067 FDC
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V50のPLCC版も...
しばらく写真無しが続きましたが、今日から復活です。小さな箱が出てきたので開けてみたところ、ICがザクザク発見されました。これはその中の一つです。
前にPGAパッケージのμPD70216R-10を紹介したことがありますが、これはPLCCパッケージのμPD70216L-8です。これがどうしたわけかバラバラに3つも出てきました。
「R」⇒「L」はパッケージがPGAからPLCCに変わったための違い、「10」,「8」は動作クロックの違いですね。今回のものは「8841MK002」とありますから1988年製ということになります。
前回、集積されている周辺デバイスを具体的に書かなかったと思うのでデータシートから拾ってみました。
個別半導体の型番 (その他編)
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3回にわたって日本・アメリカ・ヨーロッパの命名法を書いてきました。
この他に旧ソ連・中国等も独自の命名法を持っていたでしょうが、残念ながら資料がありません(あったとしても読めないでしょうが)。また軍用のものも独自の命名法のものがあるかもしれません。
余談ですがロジックICについてはコレクションしている方がいらっしゃいます。下記リンク(世界の汎用ロジックIC)参照。
さてこれらの命名法に則らないとすると、独自に命名法を定めて運用することになります。これはハウスナンバとも呼ばれます。
次のようなものはメーカ毎に独自の命名がされていることが多いようです。
個別半導体の型番 (Pro Electron編)
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3回目はヨーロッパで使われるPro Electronの命名法について書いてみたいと思います。
参考にしたのは「European Type Designation Code System for Electronic Components」の16版です。過去のデバイス(記載の無いもの)についても一部他の情報で補いました。
型番の構成は「BC548A」を例にとると次のようになります。
- 文字:ここでは「B」
- 文字:ここでは「C」
- 数字:ここでは「548」
- 文字:ここでは「A」
これらについてそれぞれ見ていきます。
第1項の文字は以下のようになります。