またもや 30ピンSIMM

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またも30ピンSIMMを取り上げたいと思います。2種類が4枚ずつ、計8枚がまとまって出てきました。

4M SIMM 表側
上のものに載っているのはHM514100BS7、4M×1bitのDRAMです。「S」はパッケージがSOJを示しており、他にZIP (Zig-Zag In-line Package), TSOP (Thin Small Outline Package)のものもデータシートには記載があります。このあたりからDIPはなくなってしまったようです。アクセスタイムは70ns、1994年の韓国製です。

下のものはHM514100AS6、同じく4M×1bitのDRAMです。「B」⇒「A」は一つ前のものであることを表しています。製造年も1年前の1993年です。

Hitachi HD63266F

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私には珍しく表面実装タイプのデバイスですね。

HD63266F
日立のHD63266F、以前取り上げたHD63265と1つ違い、これもFDCです。

HD63265の方は詳細な資料を持っているのですが、このHD63266Fはピン配置図くらいしか見当たらないのです。ネットで探しても出てくるのは同じものばかり。この僅かな情報を元に違いを挙げると以下のようになります。

古いレコードも出てきました

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コンピュータ関係から離れて、電気からも離れて、古いレコード盤です。

レコード (袋入り)
このような袋に入ってダンボールに挟まれた状態で発見されました。袋は厚手の封筒のような紙製で、中央にはレーベルが読めるように穴があいています。

レコード
中身を出してみました。ズッシリと重みがあります。直径は25cmほどでしょうか。サイズはLPレコード(最近注目を集めていますね)と似ていますが別物です。

Sony CXK5864 SRAM

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「出土品」を取り上げるのは久しぶりですね。今回はSony製のSRAMです。

CXK5864BSP-10L
CXK5864BSP-10L、8k×8bit構成の64k SRAMです。データシートをみると「8,192-word × 8-bit High Speed CMOS Static RAM」とあり、「-10L」なので一瞬10ns品を期待してしまいましたが、よく読んだら100ns品でした。70ns,100ns,120nsのラインナップはこの頃のSRAMとしては特別高速ではないと思うんだがなぁ。

パーソナルなコンピュータのグラフィック事情 (第10回: 落穂拾い)

一応今回で「グラフィック事情」は最後の予定です。

前回の「ハイレゾ」以降もいろいろな進化がありましたが、力技で面白くないのと私があまり詳しくないので項目だけ並べておきます。

  1. マルチシンクのモニタが普及
  2. 表示デバイスのCRTからLCDへの移行
  3. 伝送方式のアナログからシリアル伝送(ディジタル)への移行
  4. ワイド画面の登場
  5. ビデオ再生や3Dのアクセラレータ
  6. GPU

それと書き忘れたことがいくつかあるので、最後にそれを書いておきます。

日本のパソコンでよく使われたコントローラには以下のようなものがありました。

パーソナルなコンピュータのグラフィック事情 (第8回: 高速化)

解像度が上がり色数が増えると書き換えなければならないメモリが増え、相対的に速度が低下します。もちろんCPUに余裕があればよいのですが、そうも言っていられません。ここでは当時の工夫や仕掛けをいくつか見ていきます。

まずソフトウェアだけでできる方法です。直線や円などの描画アルゴリズムの選択はもちろん重要ですが、場合によっては続・80系アセンブラのテクニックのような小手先のテクニックが有効な場合もありました。
当初グラフィック描画には(BASIC用に)ROMに搭載されたルーチンを呼び出すことが多かったのですが、各機種用の高速描画ルーチンが雑誌等に発表されるようになりました。同機能で最適化したもの、頻繁に使う機能に絞ってさらなる高速化を実現したもの、より多機能化したものなどいろいろありましたね。ソフトメーカも独自に作っていたはずです。

パーソナルなコンピュータのグラフィック事情 (第7回: 色数を求めて)

640×200, 640×400ドットが実現すると、次なる改良の方向は使える色数の拡大へと向かいます。

  • さらなる解像度の向上には専用モニタが必要で、ハードルが高いこと
  • テレビ放送程度の画像を再現できるほどの解像度を既に達成していること
  • しかし8色という色数では自然画表現にはまったく不足であること

あたりが理由でしょう。

最初はソフトウェアだけでできるタイルが使われました。
当時大きな画像は線を繋げて輪郭を作り、その中を塗りつぶすという手法がよく用いられました。

パーソナルなコンピュータのグラフィック事情 (第6回: 640x400)

さらに一部の機種では640×400ドットが使えるようになりました。

日本語(漢字)を表示したときに12行ではやはり不便であること、ドットが極端(約1:2)な縦長では使いにくかったことが理由だったのではないかと思います。
これには大きく2通りのアプローチがありました。

一つはFP-1100などで使われた方式です。モニタは640×200で使われていた水平同期周波数が15.7kHzのものをそのまま使用し、インターレススキャンすることにより縦方向の解像度を倍にするのです。実質的な垂直同期周波数が半分になるので若干のちらつきが発生しますが、使えないほどではありませんでした。またインターレスで使うことを想定した長残光性のモニタもありました。

パーソナルなコンピュータのグラフィック事情 (第5回: 640x200)

前回書いた専用モニタの登場で640×200ドットのグラフィックスの実現は目前となりました。残るはメモリ容量とその大容量メモリを書き換えるCPUパワーの問題です。

この頃サードパーティーからグラフィック機能を追加するハードウェアがいろいろと発売されました。
HAL研究所のPCG (Programmable Character Generator)は文字フォントを自由に定義できるようにしたものです。定義できるのは128個までなのでTMS9918のグラフィック2モードのように画面中に並べることはできませんでしたが、ゲームのキャラクタを表示するのに都合よく、対応したソフトウェアも多くありました。
PC-8001用にはFGU-8000/8200というモノクロですが640×200ドットのグラフィックを実現するユニットもありました。

メモリ容量の進歩は早いので解決は時間の問題です。1981年ごろからは富士通のFM-8やNECのPC-8801といった640×200ドットでドット毎に(制約なく)8色が使えるパソコンが発売されます。そしてこれが日本のパソコンの標準的なグラフィックとなり、その後の多くの機種が追従していくことになります。

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