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USBN9602


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古いUSBコントローラですね。今ではUSBコントローラ内蔵のマイコンがいくらでもありますが、当時はまだ必要なときに外付けすることも多かったです。マウスに使おうとしたのかもしれません。

USBN9602
National SemiconductorのUSBN9602-28M、Full-Speed対応のデバイス用のコントローラです。半導体(特にIC)の型番の先頭はメーカを表す文字が付くのが多い中、「USBN」と機能名が付くのは珍しいですね。

データシートをざっと読んで特徴を挙げてみます。

  • CPU (USBの先ではなくデバイス制御用の)インターフェイスとしては8ビットパラレル(マルチプレクスバス・非マルチプレクスバス)の他にMICROWIRE(SPIのサブセット)にも対応していました。しかもパラレルではDMA転送もサポートしていました。
  • USB 2.0になってHi-Speedに対応する前のコントローラは大抵Low/Full-Speed両用だったのに対し、このUSBN9602ではLow-Speedは使えないみたいです。まぁFull-Speed非対応のホストはありませんので困ることはあまりありません。
  • USBでデータを転送するときにはパケットごとにToggle-Bitというのを0,1交互に切り替えないといけません。多くは自動で切り替わるのですが、USBN9602ではソフトウェアで切り替えてあげないといけません。
  • Control Endpoint 0以外に送信用に3つと受信用に3つと比較的多くのEndpointを使うことができます。

後に改良版のUSBN9603, USBN9604も出ましたが、それらも既にNRND (Not Recommended for New Design)となっており、製造中止も時間の問題と思います。

最後に私の関わったUSBコントローラを挙げておきます。

デバイス 対応 Speed 備考
Low Full High
SL811HS Yes Yes No ScanLogic(現Cypress)製
ホスト機能付き
USBN9602 No Yes No National Semiconductor製
本件デバイス
ML60851 Yes Yes No OKI製
NET2270 Yes Yes Yes NetChip製
μPD720122 Yes Yes Yes NEC製
Device Requestの処理の一部がソフトウェアの介在なく自動処理可能でした
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