uPD71051

これまでにもNECのVシリーズのペリフェラルをいくつか取り上げましたが、有名なものがまだでした。

NECのμPD71051C、Intel 8251をCMOS化してVシリーズの一員としたものです。μPD71054やμPD71055等と同じですね。

基本8251をCMOS化したものですが、一点拡張されています。それはスタンバイ・モードで、CMOS化により消費電力が減っただけではなくこのモードにすることによりさらに消費電力を低減させることが可能です。他のμPD71055などにはこの機能はありませんが、なぜμPD71051にのみにあるのかはよくわかりません。

スタンバイ・モードに入る方法もちょっと変わっています。

コマンドやレジスタ等に追加は一切ありません。

ではどうなっているかというとリセットするとスタンバイモードに入るのです。その後初期化を始めるとスタンバイ・モードを抜けます。リセットして初期化せずにおけばスタンバイ状態で、必要になった時に初期化すれば自動的に通常状態になるわけです。ウマい方法を考えたものですね。ソフトウェアからリセットできることを利用しています。

最後にIntelとVシリーズ（初期のもの）の対応を再度載せておきましょう。

NECが独自に変更したものを除いて型番は規則的に対応しています。

2018年3月9日 変更：
上表に名称を追加しました。名称は両社の命名規則によるのかがらりと変更されているものが多いですね。