PLLシンセサイザ(その8)

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前回インバータでリングオシレータVCOを作った時の周波数可変範囲を見てみましたが、さらにいくつか追加で入手しましたのでそれらも同様に見てみました。

まずはSN74AHCU04N、これはUnbufferedタイプなので1段での動作は期待できません。

1段 発振せず
3段 1MHz~185MHz
5段 700kHz~125MHz

さすが高速タイプなのでこれまでで最高の185MHzを達成しました。その代わりに下も1MHz程度までしか下がりません。

3SF11を動かしてみた、はず

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以前3SF11を動かした記憶があるのでその時の記事を探していたら......

どうも若干の写真を撮っただけで記事など書いていませんでした。ファイルのタイムスタンプによると4年前のようです。今回はその写真と記憶をたよりに書いてみたいと思います。


これがその時に作った実験ボードです。

こういう実験ならブレッドボードの方が良さそうに思いますが、かなり足を曲げないといけません。持っている数も少ないし追加調達も難しそうなのでデバイスにあまり加工を加えたくありません。実際このボードでも足そのままソケットに挿せるようにしています。

PLLシンセサイザ(その7)

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PLLとしての動作に手こずっているので、リングオシレータVCO単体の動作について先に書いて置きたいと思います。これはCMOSインバータの伝搬遅延が電源電圧によって変化することを利用したVCOです。


これは現在いじっている状態で、以下の周波数可変範囲を調べたときとは若干異なっていますが大差はないと思います。

2つのTC74HC04APのうち上がリングオシレータ、インバータを6段接続してあり1,3,5段を右側のジャンパで切り替えられるようになっています。

左上のTO-92は2SK363、ソースフォロワで上の74HC04のVccをコントロールします。

PLLシンセサイザ(その6)

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前回は74LS624によるVCOを作成しましたが、当初の計画である1MHz~25MHzには上限が足りない上にV2のコントロールが必要です。

そこで74HC4046によるVCOも作ってみました。


これも部品点数の少ないシンプルなものですね。74HC4046も前に動かしているので基本それを踏襲していますが、R1を切り替え式から挿し替え式に変更しました。さらにR2も必要に応じて挿せるようにソケットを用意しました。

とりあえずR1=47kΩ, R2=∞(Open)としています。

これで前回同様に周波数の可変範囲を調べてみると、0.94MHz~23MHzとわずかに広くなったうえにV2のような別途コントロールしなくてはならないものもありません。

最近のお買い物(2023/6)

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先日普段使いの眼鏡が壊れてしまい、5日ほど工作用眼鏡を使っていたのですが度を下げてあるので遠くが見づらくて......

今朝入荷の連絡が入ったので受け取って来ました。調べてもらったら前のは7年も使っていたみたい。新しいのはちょっと度も強めたし、レンズもきれいなので気持ち悪いくらいよく見える。壊れたのも修理可能らしいので予備用に直してもらっています。

というわけで6月のお買い物です。

ATmega164でWDTが勝手に動作した件

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PLLシンセサイザ(その5)のところで「ちょっとトラブルがあった」と書きましたが、今回はそれについて書いてみようと思います。

VCOが出来たのでD/Aコンバータから電圧を与えてV-F特性を見ようと電源を入れたのですが......

何故かマイコンがリセットを繰り返してしまいD/Aを操作できません。最後にD/Aコンバータを確認したときには動作していましたし、それからソフトウェアは変更していません。ハードウェア的には電源とD/Aの出力をくらいでマイコンの動作に影響を与えるとは考えにくいのです。電源が揺れれば考えられなくはありませんが、オシロで見ても問題なさそうですしVCO基板を外しても解決していません。

以前試したときは(初期化を忘れていたのに)偶然動いていただけかもしれません。未使用割り込みベクタをreti命令を指すようにしたり、I/Oポートの初期化を見直したりしましたが効果ありません。

N8X305 と NS32016D

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残るは2つですが、どちらも似たものをこれまでに取り上げていますのでまとめて紹介することにします。


一つ目はSigneticsのN8X305、これはN8X300の改良版です。8935がデートコードかな? だとすると1989年製ということになりますね。

N8X300との相違点はどこなのかということで両者のデータシートを見比べているのですが、相違点が明確に書かれていません。

SigneticsのN8X305のデータシートが見つからず、セカンドソースのAMDのデータシートを参照しています。

ハードウェア的にはN8X300の上位互換らしく、そのまま挿し替えが可能なようです。

TS68483A

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16C450, Am2901に続く3つ目、まとめて「ついで買い」できるものを探していたところこれが目にとまりました。


STMicroelectronicsのTS68483A、この型番どことなくHD63484 ACRTCに似ていると思いませんか。

それで気になってデータシート探してみたところ、Advanced Graphic and Alphanumeric Controllerというものでした。M68000系のような型番ですが探しても「TS」以外のプレフィックスのものは見当たらないのでSTM(かその前身企業)がオリジナルのようです。

Am2901

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前回のと一緒に調達したものがいくつかあるので何回かに分けて取り上げようと思います。


これはAm2901 4ビットスライスALU、AMDのAm2900ファミリの一員です。

以前取り上げたIDM2911もこのファミリ(セカンドソースですが)ですね。

その時も書いたようにこのファミリは一般的なプロセッサとペリフェラルといったものではなく、プロセッサを構成するための部品の集合体です。しかも決まった完成形があるわけではなく、すべてが回路設計者に任されています。命令デコーダは各自設計する必要があるのでAm2900命令セットといったものは存在しません。

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